2005年下半期の芥川賞と直木賞のノミネート作品が発表されました。
【芥川賞】
伊藤たかみ「ボギー、愛しているか」(群像12月号)
絲山秋子「沖で待つ」(文学界9月号)
佐川光晴「銀色の翼」(同11月号)
清水博子「vanity」(新潮10月号)
西村賢太「どうで死ぬ身の一踊り」(群像9月号)
松尾スズキ「クワイエットルームにようこそ」(文学界7月号)
【直木賞】
伊坂幸太郎「死神の精度」(文芸春秋)
荻原浩「あの日にドライブ」(光文社)
恩田陸「蒲公英(たんぽぽ)草紙」(集英社)
恒川光太郎「夜市」(角川書店)
東野圭吾「容疑者Xの献身」(文芸春秋)
姫野カオルコ「ハルカ・エイティ」(同)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20060105ddm003040018000c.html
にも書いてるように、ここ数年、話題優先で若い作家(綿矢りさとか金原ひとみとか)を重視していた芥川賞が、今回は原点に返って内容重視に転じたって感じがします。
個人的には芥川賞には興味がないので、直木賞に目を移しますね。
あたしの大好きな東野圭吾さんの作品、『容疑者Xの献身』がノミネートされました。東野圭吾さんの直木賞ノミネートは6回目。
1998年下半期 『秘密』
1999年下半期 『白夜行』
2001年上半期 『片想い』
2003年上半期 『手紙』
2004年上半期 『幻夜』
そうそうたる名作(あたしにとっての)。
これでも獲れなかったんだもんなぁ。今年もどうなのかなぁ。
今回の他のノミネート作品は『あの日にドライブ』以外は読んだことがないけど、伊坂幸太郎さんも4回目だし、『ハルカ・エイティ』もすごく評判だし・・・。
過去の受賞作品って読んだことないものが多い。なんとなくミステリーは評価が低そうな感じがしないでもない。
宮部みゆきさんも「いいかげん獲らせてあげなよ〜」みたいな雰囲気になるまで何度も何度も辛酸をなめてたようだし。もちろん『理由』は文句なくそれまでのノミネート作品より上を行ってた。
個人的には、『容疑者Xの献身』は過去5回のノミネート作品よりインパクトが弱いような気がします。
だから、今年もダメなのかな。
でも自分が大好きな作品だから、ぜひ獲ってほしいって、心底思う。
選考会は今月17日です。