momo☆彡のスタイル。Ⅱ

Welcome to momo's weblog! Please do not hesitate to leave your footprints on this site.

ライバルを読む:ハルカ・エイティ


東野圭吾さんの『容疑者Xの献身』と最後まで直木賞を争ったって勝手に思い込んでる、姫野カオルコさんの『ハルカ・エイティ』を読みました。
実はいつも行く本屋さんって3〜4軒あるんだけど、どこも売り切れてて・・・。探し回ってようやく手にした作品です。


1920年に滋賀県で生まれた持丸遥(ハルカ)さんは80歳を超えても若々しくてキレイな女性。姪の小説家(多分、姫野カオルコさんご本人)がそんなハルカさんの50歳半ばくらいまでの生涯を語る・・・という形で物語は綴られていきます。
女学校時代の無邪気な頃、お見合い結婚して戦争を経て、ふとした偶然から幼稚園の園長さんになって、ハルカさんの女性としての魅力がどんどんと開花していきます。
夫の大介さんの「浮気」にもあわてることなく、自分も男たちと楽しむくらいの余裕をもって、やがて夫婦として円熟していく・・・ステキなお話です。
カオルコさんも文中で書いてるように、確かに昔と今とじゃ文化とか風俗はぜんぜん違うのかもしれないけど、当時と今とじゃ結局あんまり変わんないんだなぁっていうのが印象的。
大きな事件なんて起きない。すごく平凡に見えるけど、実はぜんぜん平凡じゃないハルカさんの人生から、現代に生きるわたしたちが学ぶべきところがいっぱいあったように思います。
NHKの朝の連続テレビ小説にぴったりのお話かなぁ。


ただ、出てくる地名・・・李土生(りはぶ)とか、鶫(つぐみ)とか、宜間(ぎま)とか・・・物語に出てくる地名が読めない。
あたしは関西のひとじゃないので・・・って思ってたら、これって全部架空の知名なんだそうです。
詳しくは公式サイト http://himenoshiki.com/salefile/sale12.htm に書いてます。
ハルカが結婚してから住んでいた李土生という市の名前はリバプールから取ったんですって!
風吹市っていうのは小説「嵐ヶ丘」から連想してつけたんだそうです。
とってもオシャレですね。架空の街の名前にしたのは、読者が公平に土地勘を持てるようにしたかったからなんだそうです。関西の人だけがわかりやすくなってしまって不公平にならないようにするというためと、登場人物のモデルになった方々のプライバシーに配慮したためなのだそうです。


とにかく面白かった。読んでてニヤッってしちゃう場面も多かったし、ハルカといっしょにハラハラしたり・・・。
でも、残念だったのは、本が終わってから、まだ25年もハルカは生きてるので、その25年も読みたかったんです。だから星4つ★★★★☆。あとの★は残りの25年ぶんね。