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今、そこにある危機?:リスク

リスク
リスク
posted with amazlet on 06.02.22
井上 尚登
角川書店 (2005/12)

井上尚登さんの『リスク』、楽しかったです。
井上尚登さんっていえば、『T.R.Y.』でデビューして、その作品が織田裕二さん主演で映画化して大ヒットした作家さんです。『T.R.Y.』は20世紀初頭の日本と中国で青年詐欺師が大活躍し、二転三転の大波乱が起きるコミカル、エンターテインメント歴史活劇?って感じのとっても楽しい作品で、あたしは井上さんの本はこれが2作目になります。


リスク』は、3つの短編が収録されてて、株の取引とか、リストラとか、住宅購入とか、そんな身近なリスクに出会ったひとたちを描いています。
T.R.Y.』で見せた軽妙な語り口も健在で、タイトルとは違って、とっても心温まる一冊に仕上がっています。
中でも一番痛快なのが、リストラされたサラリーマンの大逆転劇を描いた「十五中年漂村記」。アトムにあこがれたロボット技術者がリストラの憂き目にあって山梨県の山奥の営業所---リストラ村に行かされ、退職金を低く抑えたい会社から自主退職を迫られていじめにあってしまいますが、彼が開発したロボットTETSUJINが最後に彼を救ってくれる・・・そんな再生小説でもありました。


今、あたしたちの周りにはいろんなリスクがいっぱい。それも自分たちの努力じゃどうしようもないことばっか。天災はしょうがないけど、昔の日本と違って、定年まで会社に勤めることなんて珍しくなっちゃったし、給料が下がるなんて普通のことになっちゃった。土地神話だって崩れたし、年金だってきっとマトモにもらえない・・・。
そんな真っ暗な未来に向かって、いやでもあたしたちは歩いていかなくちゃなんない。ひとごとじゃなくてきっと今にも同じような場面があたしの前に立ちはだかるかもしんない。そのときに備えて、この本はすぐに取り出せるようにしとこうって思いました。

ほとんど星5つの4つ★★★★☆。プロレス的に言うと、星4.9ってトコ?