momo☆彡のスタイル。Ⅱ

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まとめて・・・手抜きレビューです。

ここ数週間で読んだ本をまとめてレビューします。
手抜きでごめんなさい。


最初は福井晴敏さんの「Op.ローズダスト」です。
上下巻で相当なボリュームのある作品でした。
福井さんお得意の自衛隊ネタ。またまたダイスが登場します。
Twelve Y.O.」とか「亡国のイージス」にも通じる作品ですが、ちょっとワンパターンになった気がします。自衛隊が日本でうまく活動できないのは麻生幾さんの「宣戦布告」にも描かれてますが、自衛隊が日本で活動できない理由があんまり詳しく書かれてない。ダイスの予備知識がないと背景がわかりにくいし、自衛隊に関する法律面の不備も説明不足です。
もちろんこれが「偉大なワンパターン」なことはおおいに評価に値します。
舞台設定は超リアルだし、アクションシーンの描写は綿密だし、それでいてスピード感満点。ハンパない情報量です。読み終えたらお腹一杯です。
ただ舞台がお台場に集中してて地理に詳しくないとゴチャゴチャしてて地方の人には読みにくいんじゃないかなって思う。地図くらい載せてほしかったですね。
最後の肝心のローズダストの様子があんましイメージできなかったのは、あたしの想像力のなさなのかな?
厳しいようだけど評価は★★★☆☆。もっと書けるコのはずだよ!



ママの狙撃銃
ママの狙撃銃
posted with amazlet on 06.04.06
荻原 浩
双葉社 (2006/03)


次に読んだのが、「ママの狙撃銃」。
平凡な主婦は実はスーパースナイパーだった・・・というハードボイルドなお話。そのハードな設定と無邪気な家族、特に末っ子の秀太くんの言葉が、物語り全体を優しくしてくれてます。荻原先生は小さな子を書かせるとすごくうまいですね。秀太を出すタイミングも絶妙なんです。
いいお話だし、設定もすごく面白そうなんだけど、ちょっとモノたんない。せっかく盛り上がりそうだったのに、なんか盛り上がりきらないところで終わっちゃったって感じがしました。すっごくもったいない。
だから、これも厳しいようだけど評価は★★★☆☆。もっともっと書けるコのはずだよ!



愚行録
愚行録
posted with amazlet on 06.04.06
貫井 徳郎
東京創元社 (2006/03/22)


最後は貫井徳郎さんの「愚行録」。
貫井さんの久々?のミステリー作品なのかな。スタイルは宮部みゆきさんの「理由」に似てる気がするんだけど、ある凶悪事件を追う雑誌記者のインタビューを録音したと思われるテープが文字で綴られて、その間にある女の子がお兄ちゃんに宛てた手紙が挟み込まれてる構成です。
その凶悪事件は、都内に住む田向一家が惨殺されたというもので、だんだんと田向夫妻の嫌な・・・バカな面が垣間見えてきます。読者に人間の嫌な部分を見せ付けてくれます。
で、最後の最後、様々に張られた伏線が一気に収れんして、驚きの事件の真相が明らかにされるのです。


このお話に出てくる大学生活での「内部」「外部」っていうのは、あたしは慶応じゃなかったけど、うちの大学にもしっかりあった。
このお話ほど極端じゃないけど、男子学生はクルマを持ってないと誘ってもくれないし、女子学生は外見がよくないと相手にもされないっていうのはあたりまえで、まああたしなんかは最初から相手にしてなかったけど、必死になってる子も確かにいましたね・・・。
だから妙に入り込んでしまいました。


ただ事件の真犯人はそんなに意外ではなくて、貫井さんお得意の叙述トリックを期待したひとには不満が残るかな? むしろ二人目の殺人のほうがちょっとビックリって感じでした。
『慟哭』『プリズム』に続く、第三の衝撃。っていう触れ込みのわりには、スケールが小さかったかも。
評価は★★★★☆までにしておきます。


この3作品、どれも佳作だったんだけど、何かいまひとつ物足りなかったです。