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不朽の名作:岸辺のアルバム

岸辺のアルバム
岸辺のアルバム
posted with amazlet on 06.05.08
山田 太一
光文社 (2006/04/12)


言わずと知れた、大ヒットドラマの原作です。
あたしはドラマはさすがにリアルタイムでは見てないのだけど、午前中の三井奥様劇場の再放送で2話だけ見たことがあります。それは繁が家族に叫ぶお話と、家が流される最終回。そのシーンの印象が強すぎてついつい国広富之杉浦直樹八千草薫と中田嘉子の4人のイメージがダブってしまうのだけど。


山田太一さんのドラマってセリフが独特じゃない?
この本もその太一さん独特の言い回しが目立ちます。ふぞろいの林檎たちとかでも、「○○さ」とか同じ言葉を何度も繰り返したりとか・・・やたら気になるじゃない? 正直言うとあたしは好きじゃないけど、本になると案外違和感がないのはちょっと驚き。


もうストーリーについては言わなくてもいいよねって思うけど、簡単に言うなら、見た目は幸せな4人家族が、実は中身はバラバラで、崩壊寸前になったときに、多摩川の堤防が決壊して家が流されていき、何もかも失ったときにふたたび家族が力をあわせて再生しようとするまでを描いたお話です。
この作品の連載が東京新聞で開始されたのが1976年で、単行本が発売されたのが1977年で、ドラマが放送されたのもその年。
妻の不倫、娘のレイプと妊娠、夫の死体輸入など、今読んでもショッキングな内容なのに、この当時にこの作品がドラマ化されたなんて本当にすごいことだって思う。

連載から30年経った今でもその物語は新鮮で、まったく輝きを失わない。
ふぞろいの林檎たち」も「終りに見た街」でも、山田太一さんのドラマっていうのは、いつ見ても色あせない。


これは視点が先進的というだけなんじゃなくて、山田太一さんがホンモノを見抜く目のなせるわざなのだと思います。


文句なく★★★★★
あらためてドラマをフルで見てみたくなったし、新しいキャスティングでリメイクしたものも見てみたくなった、そんな気がします。