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そうだ、裁判所に行こう!:裁判長!ここは懲役4年でどうすか

事実は小説より奇なりっていうけど、やっぱり現実に起きてる事件には、小説はかなわない。この本はあまり気乗りのしないままに、雑誌の連載のために傍聴へ向った著者が、目の前で繰り広げられる犯罪当事者のリアル人間ドラマにどんどん惹きつけられていき、立派な傍聴マニアになっていく姿を描いたエッセイです。
テレビドラマや小説に出てくるような裁判のイメージと、実際の裁判ってぜんぜん違うことがよくわかります。ドラマでは悪役として書かれてることの多い検事が実はすごくマジメで、逆にドラマでは正義を貫く側として描かれる弁護士には、現実には無気力で金儲けのことしか考えてない人(国選弁護人は無駄な反対尋問を繰り返して報酬を増やそうとするとか、勝ち目のない控訴をさせるとか)が多いとか、被告人側の証人は弁護士の書いた台本に沿って演技してるとか・・・ね。
あたしは裁判を傍聴したこともないし、大きな犯罪の裁判になると傍聴券を求めて朝からすごい行列になるのをテレビとかで見るけど、暇な人がいっぱいいるもんだなぁっていう風にしか思ってませんでした。
でもなんかこの本を読んであたしも裁判を傍聴したくなってきました。決して気合を入れてマジメに傍聴する必要はないんですね。会社を有給休暇とって1日裁判所で「遊んで」みるのも悪くないかなって思うようになりました。


もうすぐ裁判員制度が日本でも導入されますけど、なるほどこういう形でもっと日本人は裁判所を身近に感じておいたほうがいいのでしょうね。


評価は★★★★☆。