momo☆彡のスタイル。Ⅱ

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感動とツッコミのフィナーレ

ようやくDVD巨人の星を見終わりました。
原作からずいぶんアレンジされているんですが、その点は後で書くとして、まずはどんなフィナーレになるのかを軽くご紹介します。


大リーグボール3号・・・ボールがバットを避けて通る魔球は、下手投げから繰り出される超スローボール。打ちごろのボールをめがけて打ち気満々のプロの打者の猛スイングが襲い掛かると、そのバットによる空気の乱れでボールが上下に微妙に変化してバットを避けて通るというものでした。この大リーグボール3号はライバルたちの挑戦を次々と退けるのですが、バッティングが得意じゃないピッチャーだけには打たれるのです。


しかしこの魔球、全力投球でギリギリ打者に届くスローボールを投げるために腕にたいへん負担がかかってしまうのです。その結果、指を動かすための筋肉がボロボロになってしまって投げるたびに腕に激痛が走り、飛雄馬の左腕の筋肉はいつ切れてもおかしくない状態になってしまいます。筋肉が切断されるピシッという破滅の音とともに、飛雄馬の投手人生が終わってしまう、文字通り命を削る魔球なのでした。


舞台はいよいよ巨人・中日の最終戦へ。これに勝つと巨人の史上初の6連覇になります。その試合に飛雄馬は先発志願。投手生命の最期になると悟っている飛雄馬は父一徹を相手に完全試合を狙います。


完全試合を阻止するために一徹はピッチャーを代打に出したりしますが、そのピッチャーは打ち気満々なので大リーグボール3号は逆に打たれないし、バント作戦も失敗。
しかし土壇場で一徹は大リーグボール3号の正体を見破るのです。そして伴宙太の体力を徹底的に奪ってスイングの勢いを殺し、その伴を最後のバッターとして打席に送るのでした。


フラフラの宙太を目にしてうろたえる飛雄馬はコントロールを乱してしまいます。そしてカウント2-3。運命のラストボール。その瞬間、ついに左腕が断末魔の叫びを上げました。


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で、その最期の一球を宙太はついに打ったのです。打球は左中間を破る長打コース。しかしヘロヘロの宙太は一塁まで走ることができない。
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ボールは内野を中継して一塁へ。宙太もなんとか一塁へ倒れこみますが・・・判定はアウト。この瞬間、巨人の史上初の6連覇と球団史上2人目の完全試合が達成されたのです。
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「伴の走力まで考えなかったワシの完敗じゃ。これで父と子の勝負は終わった。」
一徹は飛雄馬をおぶってグラウンドを後にします。
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で、なぜか飛雄馬はまだ未練がましく(笑)、巨人のユニホームを着たまま夕日に向かって歩いていくシーンで、長かった巨人の星・全182話が幕を閉じたのでした。長かった〜。
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で、エンディングテーマが流れて・・・その最後にサービスショット。飛雄馬をはじめとする主要登場人物がテレビの前の視聴者に最後のお別れをしてくれます。これは名古屋で見てた再放送でカットされたのでかなり感動です。
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・・・と、いうところで原作とかなり違う部分を言いますと、








項目原作アニメ
飛雄馬の破滅の秘密が明らかになる漫画雑誌の編集者がその秘密を知り、完全試合をテレビで見ながら牧場先生に医者と飛雄馬の会話を録音したテープを聞かせる花形がまた会社を私物化して会社の人間に調査させる。完全試合のかなり前に飛雄馬に引退するよう迫るが、飛雄馬はそれを断る
飛雄馬が左門に宛てた手紙京子にアタックできなくてモジモジしている左門に、京子と結婚するよう進言する左門に、伴と明子姉ちゃんとの間を取り持ってくれるよう頼む
最後の判定優勝決定と完全試合達成というプレッシャーのかかる場面での超クロスプレーで一塁塁審はアウト・セーフに迷って提訴試合にまで発展審判は難なくアウトを宣告。実際画面でもボールの方が早い(さすがはよみうりテレビ製作)
エンディング左門と京子の結婚式を教会の窓から見届ける飛雄馬が去っていく巨人のユニホームを着た飛雄馬が夕日に向かって歩いていく


最終回だけでこれだけ違っているのですが、最終回前にもツッコミどころ満載。


大リーグボール3号をミートしたのはピッチャー以外では宙太が最初みたいに描かれていますけど、実際には花形がノックアウト打法で三塁強襲のヒット性の当たりを打ってますし、アニメ版では左門の「スピン打法*1」も、ピッチャーマウンドに打球が埋まってしまうほどの強烈な当たりを放っています。
さらに一徹は伴を相手に大リーグボール3号を再現して投げて見せてるし・・・。そこまでやっててなぜ秘密がわかんない?


結局、秘密がわかった時には飛雄馬は故障してしまうのだから、誰にも打たれなかっただけで、秘密さえわかっちゃえば誰でも打てるんですよ。だってフルスイングしなくて軽く振れば打てちゃうんだから。
それ以前にあんなにピッチャーにポンポン打たれているのだし、バントは当たるってわかってるんだから、プッシュバントとかいろいろ頭使えよ、この脳みそ筋肉人間たち(笑)!
だから腕の筋肉を切ってまで投げるほどの魔球でもないように思うんですけどね。
っていうか、大リーグボール1号、2号だって完全試合はできたと思うんですけど・・・。そんなにポカが多かったのか、飛雄馬よ。


原作では最後の最後まで魔球の秘密も、飛雄馬の腕の故障もわからなかったから、魔球として威力を持ち続けたのだけど、腕の故障は花形にも一徹にもばれてて、しかも魔球の命でもある「よけて通る秘密」を飛雄馬はスピン打法で対決した直後の左門にペラペラしゃべっちゃってるし。
けっこうここまでは原作に忠実に描かれてきてたのに、3号になって欲が出たのかアニメ独自のアレンジを加えたことで、逆に物語がどんどんチープになっちゃったって気がするなぁ。もったいない。



と、いろいろ書いてますけど、やっぱりこの巨人の星という作品が日本のマンガアニメ史上、外すことのできない名作であることには変わりがない事実だと思います。もうテレビでの再放送が事実上ありえないので、興味のあるお方はぜひDVDを購入されて、昔を懐かしむのもいいし、めいっぱいツッコミを入れながら見るのもいいんじゃないでしょうか。

巨人の星コンプリートBOX Vol.3
ワーナー・ホーム・ビデオ (2006/09/08)

*1:花形が大リーグボール1号を打った方法をヒントに、打っても怪我をしないように改良したもの