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老後という大海に漕ぎ出す覚悟はありますか?:定年ゴジラ

定年ゴジラ
定年ゴジラ
posted with amazlet on 06.11.14
重松 清
講談社
売り上げランキング: 50108
おすすめ度の平均: 5.0
5 立ち上る温かさ
5 親孝行したくなる
5 人生を振り返るとき

第119回直木賞にノミネートされた『定年ゴジラ』を読んでみました*1


舞台は開発から30年が経過し、世代交代と老朽化が進んだ郊外のニュータウン。その町で定年を迎えた山崎さんとそのおともだちが主人公の連作短編集。
この物語に出てくる4人の「ご老人たち」は、戦後の経済成長の中で戦ってきた企業戦士。しかし定年を迎えて肩書きを失って、暇を持て余すようになり、初めて人間としての自分の存在やアイデンティティーを突きつけられるようになるのだと思います。つまり今までは社会の中で肩書きや収入といった相対的な尺度の中で自分を評価してきたのだけど、それがなくなって自分という絶対的な評価を持たないまま、老後という凪の大海に放り出されてしまったわけです。


自分の居場所はどこ−−−−−。


あたしが以前、『トワイライト』っていう重松さんの本を読んだとき、つかみどころがないっていうか、今ひとつ登場人物の感情が伝わってこないから、読んでてものめりこめないなって思ったんだけど、この作品もちょっとそんな気がする。哀愁は伝わってくるんだけど、もっと焦りとかそういう感情もあるんじゃないかって思うんです。だからなんとなく感情移入できないまま読み終わっちゃったっていう感じがしました。

でも、あんまし深刻な本になっちゃうと、途中で読むのが怖くなっちゃったかもしれないから、これはこれでヨシとしますけどね。


あたしは基本的に老人はキライ。別に小さくなってろなんていう気はないけど、あんなに威張ってる必要もないし、そんなに卑屈になる必要もない。今の日本の老人って心がささくれ立ってる人が多いような気がする。正しい老後は今の日本にはない。
海外でリタイヤしたひと、仕事のつながりで日本人も外国人も数人知ってるけど、ああいう悠々自適な老後なんてもはや日本では期待できないよね。

あたしは定年後とか老後を考えるのがとても怖い。だって独身でこのまま結婚する気もないし、既に実家もなくふるさとへ戻る気もない。つまり定年後はひとりで生きていかなくっちゃなんなくって、老後・・・とくに病気をしたらどうなっちゃうのだろうって考えると、本当に不安になる。年金も期待できないし、医療負担も重くなり、長生きなんてしたくもない。


あたしも老後は海外で過ごしてみたら、少しはハッピーになれるのかしら。どうせ行くならタイかな?


というわけで評価は★★★★☆。

*1:重松清さんはその後、第124回直木賞を『ビタミンF』で受賞