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淡々とした恋愛小説:ナラタージュ

ナラタージュ
ナラタージュ
posted with amazlet on 07.04.25
島本 理生
角川書店 (2005/02/28)
売り上げランキング: 88713
おすすめ度の平均: 4.0
2 評価高いから買ってみたけれど…
4 「ナチュラル」な恋愛小説
4 ストーリー自体は好き


「ナラタージュ」っていう言葉は、映画の用語で、過去の事件を描いた回想シーンなどをナレーションで説明していく表現形式のこと。「ナレーション」と「モンタージュ」の合成語なんだそうです。
で、この本は、結婚を控えた女性が過去の恋愛を振り返るお話です。


男性教師の葉山に恋をしていた泉は卒業後、演劇部の後輩たちの舞台のサポートメンバーとして母校を訪れるところから物語は始まります。お互いに必要としながらも距離を詰めることができない葉山と泉。そこに他校の卒業生で、部長の黒川が連れてきた小野という青年が登場したことで、物語は奇妙なトライアングルを描き始めるのです。小野のやさしさに包まれながら、やがて葉山を忘れて小野と生きていこうとする泉でしたが、徐々に小野の中にある嫉妬の炎が大きくなり始め、小野と泉はお互いを傷つけあうようになります。
そんな矢先、演劇部員の柚子が自殺をしてしまいます。その原因はとてもショッキングなものでした。この事件を契機に、泉は自分の中にあるコンパスが葉山のほうを指していることに気づくのです。
結局、二人はたった一度だけ交わりながらも、そのまま別れることになってしまうのでした。


とまあ、ありがちなお話ですし、特に物語に大きなクライマックスがあるわけでもないし、どんでん返しが待っているわけでもないんです。「回想」だからなのでしょうか、淡々と進んでいってしまいます。


あたしはこの泉、あんまり好きではありません。恋愛においてどっちつかずの態度をして、もっと言えば勘違いを誘発させるような行動をとって、逆に相手が傷つきかねないことを無意識で平気でやってのける、結構危ない子じゃないかな。あたしみたいな「白か黒かどっちか」っていう態度しかとれない人間からみると、とても卑怯な気がする。
小野君だって口ほどにないって言うか、なんだかぁ〜って思っちゃうようなへなちょこ君だし、葉山は中身がガキだし。


作者の島本理生さんは1983年うまれ。ってことは今、24歳。若いね。恋愛小説を書くには若すぎるね。
映像にしたら面白いかもしれないけど、小説として読むにはメリハリも足らないし、心理描写も拙い気がしました。


というわけで評価は2.5点に近い★★★☆☆星3つ。