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完結編:回転木馬

回転木馬
回転木馬
posted with amazlet on 07.05.27
柴田 よしき
祥伝社 (2007/03/13)
売り上げランキング: 8428
おすすめ度の平均: 4.0
4 想い


柴田よしきさんの『観覧車』の続編となる長編小説。前作の『観覧車』では、夫・貴之が謎の失踪をしてから、ひとりで探偵事務所を守り続ける唯が、探偵として成長していく姿を描いた連作短編集でしたが、結局夫の行方がわからないまま終わっていました。今回はその続編で、夫の行方を追いかける長編になっています。
この作品でようやく貴之の失踪に真相が明らかになるんですが、そこには意外な事実が隠されていたのです。貴之の心の葛藤と、追いかける唯の狂い叫びたくなるような荒れる心境がうまく描かれています。追いかける唯の前に立ちはだかる壁、それは11年という長い時間と、貴之を守ろうとする人々の想いでした。
奇麗事で済まされない唯の気持ち。貴之と一緒に過ごす雪の想い。変な修飾もなくストレートに語られる女の本音が、柴田よしきさんの巧みな文章でいやみなく表現されていて、とても素敵な「完結編」に仕上がっていると思います。



さて、ようやく唯と貴之のストーリーに一応終結するのですが、この物語の隠れた主役は、お話の中で登場するおいしそうなグルメ。ペンションの料理に、酵母パン。そして野沢菜の本漬け・・・。まるで自分が一緒に唯と食事をしているかのうような錯覚を覚えてしまうほど、とてもおいしそうなのです。
あたしは今年の夏休み、唯の足跡をたどって、ドライブしてみたくなりました。そして野沢菜の本漬けをぜひ食べてみたいナ。


さて評価ですが、★★★★☆。さすがに前作の『観覧車』を読んでないとちょっとついていけない気がするのと、終わり方がまた何かを予感させる感じで、完全決着といかなかったところです。ああああ、じゃあどうなっちゃうの〜〜〜ってまたちょっと消化不良なのが欲求不満っていう感じでした。(笑)