ちがうもん (文春文庫)posted with amazlet on 07.11.26おすすめ度の平均:異議申し立て。
姫野カオルコさんの「私小説」的な短編集。
子供は純粋無垢だっていうのは大人の幻想で、りっぱな人間として主張したいことがいっぱい。大人と違って自分の欲求に忠実に生きてる。ただ語彙が少ないからうまく表現できないもどかしさを抱えてるのが子供。
「ちがうもん」って大人が勝手に抱く子供のイメージに異議を唱える、これが子供の本質なのかも。
あたしも子供のころ、自分の主張をうまく表現できなくて結局泣くしかなかった・・・ってことがよくあったな。
評価は★★★☆☆