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1985年の奇跡

1985年の奇跡 (双葉文庫)
五十嵐 貴久
双葉社 (2006/06)
売り上げランキング: 63299
おすすめ度の平均: 4.0
2 おとぎ話のレベル
4 三鷹・武蔵野地区の中高年の方にお勧め
4 高校生が野球に一生懸命になる青春小説


登場人物たちと同じ歳のあたしにとって、とっても懐かしくもあり、共感できた作品です。
1985年のあたしの世代はおニャン子ブームの真っ只中。あたしは興味はゼロだったけど、周りの男子は朝から晩までその話で持ちきり。三多摩地区最弱の小金井公園高校野球部も一緒でした。おニャン子、女の子、遊び・・・・が最優先で、野球の練習なんかそっちのけ。そんな小金井公園高校に天才ピッチャー沢渡が転校してくるのです。そしてその沢渡の快投によって、小金井学園高校は甲子園予選の準決勝まで勝ち進んでしまうのです。しかしそこに待ち受けていたのは大きな落とし穴でした。
そして「言い訳することに飽きた」野球部員たちは、ついに勝利を目指して立ち上がり、そして秋の大会でも勝ちあがっていくのです。


1985年に小金井公園高校・野球部に訪れた奇跡は、夏の予選での快進撃だけではありませんでした。しかしその後の「奇跡」とは、努力している者たちにしか訪れない、神様からのごほうびだったのかもしれません。
結局、最後の最後まで奇跡が続いたのかどうかは書かれていないのだけど、皆が一緒に集まってひとつの目標に向かって懸命になれたこと、そのこと自体が「奇跡」に他ならないと思ってしまうのです。


評価は★★★★★!!!!