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第三次ブラウザ戦争?


Google Chromeが登場してからまだ2週間も経っていませんが、パソコンを「趣味」にしている人の間ではだいぶん浸透したようですね。速い動作とシンプルなインタフェイスを売りにしたGoogle Chromeは、これまでのブラウザと一線を画していて、Google社のこだわりというか割り切りというか、新しい提案として受け入れられつつあるようです。


あたしがインターネットを始めた96年初頭は、ブラウザといえばNetscape Navigator(以下NN)のver1.1とかそのあたりが市場をほぼ独占していました。当時はシェアウェア。お金を払いたくないあたしはすぐにver2のベータ版をダウンロードして使ってたりしました。28.8kbpsのアナログモデムだったので、ブラウザ1つダウンロードするだけで、一晩かけてたりしてのんびりした時代でした(接続が切れて泣きを見たこともありましたね)。


マイクロソフトも、Mozaicを改良してInternet Explorer(以下IE)を開発しましたが、Windows95には標準でインストールされてなくて、Plus!というWindows95拡張ソフトを購入すると初めて導入できるというものでした。
IEが一般に普及し始めたのはver3になってから。NNがシェアウェアであったのに対し、IE3は無料のフリーウェア。しかもWindowsを買うとプレインストールされていました。
マイクロソフトが巨大な資金を武器になりふり構わずネットスケープのシェアを奪いに行き始めたのです。
徐々にIEのシェアは拡大し、IEの優勢が決定的になったのは、IE4の登場でした。
IE4は、Windows 98(正確にはWindows 95の最終バージョン)からはIEがWindowsにOSの一機能として搭載されるようになったこともあり、NNのシェアを一気に奪っていったのです。
NNとて、黙って見ていた訳ではありません。
IE3に対抗してリリースされたNN3は大成功をおさめました。しかしOSの一部となったIE4に対しては叶うべくもありませんでした。NNにメールソフトやHTMLエディタなどを統合したNetscape Communicator 4を発表したものの、その後ネットスケープコミュニケーションズはAOLに買収されました。
ここまでが第一次ブラウザ戦争と呼ばれています。



NNを市場からほぼ追い出し、独占状態になったIEは、その後IE5→IE6と、「独自の」進化を遂げていきます。しかしながら競争相手がいないために開発が停滞するなど、新規性に欠ける状況が長く続く事になった。また、圧倒的な市場シェアを占める事になったことで、IEのセキュリティ問題が大きくクローズアップされるようになっていきますが、マイクロソフト側の対応は決して速いものとはいえませんでした。
また、HTMLやCSSなどW3Cが定めるウェブ標準から、独自の解釈を加えていくことで、IE以外のブラウザでは閲覧することができないようなサイトが数多く生まれてしまうことになってしまうのです。


そうしたなか、IEという巨人に挑む勢力が徐々に登場し始めます。
タブブラウザ機能やRSSリーダー機能など、様々な新機能を搭載する次世代ブラウザとして、OperaMozilla Firefox(以下Fx)、Safari(Mac用)などが、IE独占を快く思わないエンスージアストたちから浸透し始めます。これらは次世代ブラウザと呼ばれてネットで話題になると、実際に試してみるひとが徐々に増えていきます。
すると、カスタマイズ性が高いなど機能の便利さだけではなく、IE特有のセキュリティ問題を回避したいユーザーや、ウェブ標準への準拠を重視するユーザー層を中心にブラウザの乗り換えが進む事となり、IEのシェアは徐々に低下していきます(それでもIEが市場の大多数を独占している状況には変わりありませんが・・・)。
他社製ブラウザがシェアを伸ばす中で、マイクロソフトWindows Vistaの標準としてIE7をリリース。当初はWindows Vistaのみにしか提供する予定がなかったIE7でしたが、その後、Windows XP SP2に対しても提供を開始しました。
これが去年までの動きです。ここまでが第二次ブラウザ戦争とします。IE、Opera、Fxの競争です。



2008年に入ると、競争はますます熾烈になっていきます。
アップル社はこれまでMac OS専用だったSafariのWindows版、Safari for Windowsを満を持して投入します。MozillaはFirefox3を投入。公開初日を「Download Day」と銘打ち、派手な宣伝を展開し、1日あたりのダウンロード数がギネスブックに世界記録として認定されたことは記憶に新しいです。
SafariもFxも、キーワードは「軽さ」。起動もJavaScriptの処理もすべてが軽い。あまりに巨大化したIE7の動作が鈍重であるのとは対照的でした。
もちろんマイクロソフト側も次世代ブラウザIE8の開発を進めており、8月にはIE8のベータ2を積極手に公開しました。
そして、ついに、かねてから参入の噂があったGoogleから、Google Chrome(以下GC)が投入されました。GCは登場して1週間でブラウザ市場のシェア1%を獲得するなど、歓迎ムードで受け入れられつつあります。
ここに、IE・Fx・OperaSafari・CGと、5人の役者がそろい踏みました。まるで今の自民党総裁選挙のように。
今が「第三次」ブラウザ戦争の始まりなのかもしれません。



さて、GCの登場で果たしてIEの寡占状態を打ち破ることができるのでしょうか。
あたしはその可能性は薄いと思っています。
IEを使っているのはいわゆるライトユーザー。ブラウザはOSに最初から組み込まれているもんだと思ってて、ブラウザはIEしかないと思っている人も多いし、そもそもIEという言葉すら知らない人だって少なからずいます。そんな人たちの中で、積極的にパソコン関係の情報収集などし、わざわざ、他社製ブラウザのダウンロードサイトまでアクセスし、インストールしてブラウザの設定をしなおして・・・などとする人がどれだけいるのでしょう。あたしはかなり少ないと思っています。
さらに企業内のPCではIEしか使用が認められていなかったり、社内のイントラネットがIEでしか閲覧できないような仕様になっていたりもします。
そうなると結局、IEから他社製ブラウザへ乗り換える人は少数にとどまり、少ない残りのパイをFx、GC、SafariOperaの4者で奪い合う・・・ということになりかねない。一番割を食うのはFxかもしれません。


でも、ユーザーとして選択肢が増えることはとってもよいこと。あたしのメインブラウザはFx3ですが、GCもSafariもインストールしています(同じレンダリングエンジンを使っているのでGCがあればSafariは不要な気もしますが)。
要はこれからは、用途に合わせて使い分ける時代になったということなのでしょうね。だから大事なのはブラウザを開発する側から、自社のブラウザの使い方の「提案」なのかもしれません。そういう意味ではGCの狙いは間違ってないように思います。
あたしはこのブラウザ戦争、ワクワクしながら眺めているところなのです。