昨年12月に発表されてからあっという間に8ヶ月が過ぎ、両国の日がやってきました。ずっと応援してきたDDTが両国だなんて夢のようです。ちなみにあたしも両国初体験です。
メインは言うまでもなくHARASHIMAと飯伏が争うKO-D無差別級タイトルマッチ。ダークマッチも含めて全部で10試合、5時間を越えるロングラン興行になりました。
第1ダークマッチ
アントーニオ本多&ササキアンドガッバーナ vs 佐藤光留&田村和宏
イタリア軍のスポークスマン、アントンがいきなりダークマッチに登場。アントン&ササガバがダークマッチになってしまうほど、本番の8試合は盛りだくさんだということの表れ。アントンのマイクで会場はいい具合に暖められていきますが、お客さんも予習万端のようですね。
試合はアントンが佐藤光留選手からダイビングフィストドロップで殊勲の勝利。佐藤選手がDDTでの3カウント取られたのは高木社長とのタイトルマッチ以来、2度目だと思う。アントンの大金星というのはアントンに悪いかも。
第2ダークマッチ 中澤マイケル肛門爆破デスマッチ
高木三四郎&小笠原和彦 vs 矢郷良明&ザ・マミー
高木社長とタッグを組むはずだった鶴見さんが時間に間に合わなくなってしまい(ネット情報によると日にちを勘違いしていたらしいです)、急遽小笠原先生とのタッグに。誰が勝っても、17時になって引き分けになっても、どっちにしてもマイケルさんの肛門が爆破されるという「公平な」ルールで行なわれたこの試合ですが、時間ギリギリになっても悠長に腕の取り合いなんてやってるものだから、やっぱり時間切れに。
そして中澤マイケルさんの肛門爆破! ものすごい火花と爆音! そしてそのままオープニング!
第1試合 高尾蒼馬デビュー戦
安部行洋&石井慧介&高尾蒼馬 vs 入江茂弘&谷口智一&伊橋剛太
イケメン高尾蒼馬選手のデビュー戦となる若手同士のタッグマッチ。
チームでらの入江選手が体格を生かした攻撃で存在感を見せ付けるなか、この中でもキャリアの長い安部ちゃんの安定感が光っていたと思いますが、最後の最後、デビュー戦の高尾選手が伊橋選手からウルトラウラナンカナから3カウント勝利! しかし伊橋剛太選手はもうちょっと動けないと。飛ぶとかじゃなく、レスラーとして。
第2試合 アイアンマンヘビーメタル級選手権試合 ロイヤルランブル形式
大鷲透(アイアンマン戦で指揮を取るリーダー)、ヨシヒコ(王者)、 松永智充、中澤マイケル、趙雲子龍、美月凛音、高井憲吾、一宮章一、 三和太、斗猛矢、アズールドラゴン、塩田英樹、堀田祐美子、りほ
7月の新宿大会で「グダグダにならないためのリーダー」として当選した大鷲選手が仕切る中、やっぱりグダグダになってしまうアイアンマン・ロイヤルランブル。ヨシヒコをただの人形扱いにしかしない大鷲選手がいきなりヨシヒコをオーバーザトップロープで退け、最後は復活した相撲ヨシヒコまで放り投げて、アイアンマンを奪取。しかし試合後、また復活した相撲ヨシヒコにスワンダイブ式のウルトラウラカンラナを決められ3カウント、またまた王座移動・・・。最後まで心地よいグダグダな試合でした。
第3試合
タノムサク鳥羽&星誕期 vs 長井満也&澤宗紀
格闘技色が強い4選手が揃い踏みのハードヒットっぽいタッグマッチ。蹴り、パンチ、相撲のぶちかまし、そして関節技と迫力ある試合展開から、最後は澤くんの伊良部パンチが鳥羽さんに炸裂して快勝!
第4試合 DDTエクストリーム選手権試合(9冠戦)
<王者>男色ディーノ vs マサ高梨<挑戦者>
ディーノ選手がDDTエクストリーム級、世界大森級、大中華統一四川流、梅村パソコン塾認定世界コピー&ペースト級、DJニラ認定世界および史上最高級の5冠、高梨選手がJET世界ジェット級、GAY世界アナル級、DJニラ認定世界および史上最強級の4冠。プロレス史上最高の9冠統一戦となったこの試合、場面場面で「リング上でのプロポーズが待っていた」というフレーズが印象的な「ア○ラック」CMをオマージュした映像が流され、DDTらしさ満載の楽しい試合になりました。最後の最後は男色デストロイでディーノ選手が9冠統一王者になりましたが、この試合の最高殊勲選手は、松井レフェリーでしょう!
第5試合 ウェポンランブルシングルマッチ
高木三四郎 vs ザ・グレート・サスケ
1分おきに公認凶器が運び込まれるこの試合、公認凶器はこんな感じでした。
- おでん(サスケ)
- 凶器詰め合わせ(高木三四郎)
- 自転車(サ)
- ムチwithバンビ(高)
- 催眠術(サ)
- 携帯電話(高)
- 高木嫁・加代子(サ)
- サスケ嫁・メリー夫人(高)
- 和桶(サ)
- ロッカー(高)---中からマミー&マミー化した矢郷さん
映画「レスラー」のランディを意識した佐助会長でしたが、試合内容はまるで宇宙戦争。
元「昭和」子のバンビ選手、加代子さんの伝説のムーンサルトプレス、携帯電話などなど、ネタ満載のウエポンランブルでしたが、最後は桶やバケツをかぶっての誤爆が相次ぎ、最後はSHBオンザロッカーで高木社長が完勝。
試合後、DDTを我が物にしようとしたサスケ会長が遠隔ヒーリングでDDT選手に催眠術をかけて公認凶器として高木社長を襲わせると、高木社長は逆に公認凶器としてみちのくプロレス勢を呼び込む。そして最後は「みちのく」の公認凶器として登場した新崎社長が「みんなを元気にする遠隔ヒーリング」を施して会場の全員が元気になってハッピーエンド!
第6試合 スペシャルシングルマッチ
ポイズン澤田JULIE vs 蝶野正洋
興味は「ストロングスタイルの王道を往く蝶野選手に呪文がかかるか」の一点だったと思うのですが・・・・果たして! 多くは語りません。写真のとおりです!
セミファイナル KO-Dタッグ選手権試合 4WAYマッチ
<王者組>フランチェスコ・トーゴー&PIZAみちのく vs MIKAMI&葛西純<挑戦者組> vs KUDO&ヤス・ウラノ<挑戦者組> vs ケニー・オメガ&マイク・エンジェルス<挑戦者組>
個性豊かな4チームがKO-Dタッグをかけて激突。あたしはスクールモンキーに買ってほしかったのだけど、なんだかんだでKUDO&ヤス組が耐えに耐えて最後に勝利をつかみました!
新王者組に、高木&サスケの「大人気ないブラザース」が次回後楽園(9.27)でのタイトル挑戦をぶち上げました。新王者組に安息の時間はない。
さて4WAYダンスっていうのはやる側はもちろん、見る側にもプロレスの絶対値が求められます。4WAYだとどうしても各選手のムーブメントが制限されるので、消化不良になってしまうことが多い。スクモンもケニー&マイクも合体攻撃みたいなものがあまり出せなかった。特にスクモンの二人がゴーグルをかけての合体技が寸前でカットされたのが残念でした。
メインイベント KO-D無差別級選手権試合
<王者>HARASHIMA vs 飯伏幸太<挑戦者>
DDT新時代を象徴する若い二人が両国で激突。DDTのエースとして押しも押されぬ存在となったHARASHIMAに、ゴールデンスター飯伏選手が挑む形ですが、ちょっと前ならHARASHIMAが優位だたっと思いますが、飯伏選手は新日本のベストオブスーパージュニアで決勝トーナメント進出、NOHAのジュニアタッグリーグでも高評価を受けていて、いまや完全に互角とも言える存在です。どっちが勝つかまったく予想できませんが、勢いで飯伏有利かも・・・。そんな風に思っていましたが、試合が始まってみるとHARASHIMAがやや優勢な展開に。
試合終盤、蒼魔刀、タイガースープレックス、そしてスワンダイブ式蒼魔刀と畳み掛けて、これで決まりかと思ったところ、飯伏がカウント2で跳ね返す。
ここから飯伏の「プロレスごっこ」が爆発。ラリアットなど普段見せない技が炸裂し、パワーボムを出す・・・と思いきや、パワーボムの要領でHARASHIMAを持ち上げ、頭上で腕を固めてそのまま後方に投げつけてブリッジでホールドすると、そのまま3カウント! この瞬間、歴史が動きました。
飯伏選手のフィニッシュ技って言うとフェニックススプラッシュなどの空中技がメインでしたが、リスクを犯すことが小さく破壊力のあるこの新技(フェニックス・プレックス・ホールド)があれば、この王座も長期政権になるかもしれませんね。
試合後
飯伏が退場した後でスクリーンでカウントダウンがスタートし、本日の出場選手たちが試合順に次々とカメラの前に登場。試合を終えたばかりのHARASHIMAや飯伏も駆けつけ、蝶野選手を除く全員が勢ぞろい。映像班の坂井選手の心憎い演出が光りました。
そして最後にビッグサプライズが。なんと来年もまた両国大会が開催されることが発表されたのです! 絶対に行きます!!!!
感想
試合内容はどれも水準以上!
映像については普段の後楽園や新木場の方が笑えました。けどクオリティーの高さは間違いなく過去最高だったと思います。オープニングは肛門爆破されたマイケルのアップが大写しになった映像がすぐに流れたり、エンディングも生で行なわれるなど、もう「さすが」としか言いようがありませんでした。
感動を、喜びを、そして楽しさを、本当にありがとうございました!!!!!