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momo☆彡のスタイル。Ⅱ

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プロレスという生き様。

読書

すごく久しぶりにちゃんとした本を買いました。
三田佐代子さんの『プロレスという生き方 - 平成のリングの主役たち 』。発売まもなくアマゾンで品切れになってましたが、奇跡的に初版本を買うことができました。

三田さんはスカパーのプロレス格闘技専門チャンネル・サムライTVのキャスター。プロレスのプの字も知らずにキャスターに就任してからの20年、プロレスキャスターとして自身が成長しながらプロレス界をずっと見続けてきた三田さんの、時には母のような視点から綴られた愛情あふれる本になっています。
三田さんが同局キャスターになったのは1996年。第二次UWFブームが終わり、PRIDE・1で高田延彦ヒクソン・グレイシーにあっさり敗れ去り、プロレスから総合格闘技に人気が大きくシフトしていこうとする、まさにプロレス不遇の時代が訪れようとしていた時。そこからのプロレスの「どん底」を見続けていたらからこそ、今の人気が復活しつつあるプロレスを語ることができるのだなぁって思うのです。
あたしもずっとプロレスファン。長州力が吉田光雄という日本の通名でリングに上がっていた時期から、父の膝の上でプロレスを見ていました。根っからの新日本シンパで(当時、名古屋では全日本プロレスの中継がなかったので)、ビューティーペアからの全日本女子プロレスも見てたし、中学生の頃は長州力に憧れ、大きくなってからはGAEA JAPANに熱を上げ、全女崩壊を見届け、ZERO-ONEに入れ込み、2005年の頃からDDTプロレスにハマっています。
1970~1980年代の第一次プロレス黄金期や、第二次黄金期と呼ばれる90年代前半について語られた書籍は多いけど、プロレスの”今”をこんなに愛情あふれて語られた本はあたしは他に知りません。週刊プロレスやゴング、KAMINOGEなどに代表される紙媒体のいわゆる「プロレスマスコミ」では決して描かれることのないプロレスの本質がそこにありました。プロレスがプロレスとして成立している、団体・レスラー側と観客側が暗黙の了解として握り合ってるプロレスの「お約束」や「常識」であることが、逆に一見さんを遠ざけている要因にもなっていたのだろうけど、そういうしち面倒な要素を廃して、いかにプロレス界のみなさんがプロレスの魅力をマスに広げようと努力してきたか・・・などを、レスラーやスタッフなどのインタビューから説明臭くなく引き出しているところが素晴らしいのです。

文章のなかにでてくる興行や試合などと自分自身の記憶を重ねあわせ、ファンとしていっしょに時を重ねてきたことを懐かしく、また誇らしく思いますし、涙がこみ上げてきます。プロレスファンで本当によかった。

確かにプロレスの人気は再燃してきていますが、まだまだ業界を取り巻く状況は楽ではなく、昔のように誰でもプロレスに容易にリーチできるような環境はありませんし、まだまだ不遇な状況である団体の方が多いのは事実です。経営的に良い団体とそうでない団体の差が大きくなってきてて業界内での二極化が明確になりつつあります。
今の勢いをもっともっと確実で永続的なものにすべく、各団体、各レスラーに頑張ってほしいですし、プロレスマスコミにも一層の努力をしてほしいですし、ファンとしてもそれを支え続けていきたいと思います。