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小金井”アイドル”刺傷事件。(21:55追記あり)

もう既にご存じの方がほとんどだと思いますが、東京都小金井市でシンガーソングライターの女子大学生が、ストーカーに豹変した「ファン」からナイフで全身を20箇所以上刺されるというショッキングな事件が起こりました。被害女性はまだ意識が戻らず重体のままということで、まずは命が助かりますことを、そして早く意識が戻って回復に向かわれることを願わずにはいられません。

でね、報道されたばかりの時は「アイドルが刺された」っていう記事だったけど、よくよく報道を読んでみると、アイドルというよりもフリーのシンガーソングライターだったということがわかってきました。でも相変わらず報道は「アイドル」っていう単語を使い続けてる。

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結局マスコミのひとたちは「アイドルヲタクが接触商法に勘違いして一方的に熱を上げた挙句にストーカーと化した末の犯行」ということにしたいのでしょう。そういうレッテル貼りをして「特殊な世界で特殊な人間が起こした特殊な事件」としたいのでしょう。ひどい事件を起こした人間の部屋にアニメやゲームが大量にあった、みたいな報道がかつてされたのと同じように。

この事件が発生して、握手会を絡めたいわゆる”AKB商法”的なものが批判されるようになっている気がします。確かにAKB48が成功してから、それを真似たグループが数多く出現していることはあるでしょう。その商法が他のグループでエスカレートしているという話も耳にしています。そしてあたしもAKB商法は否定したいです。でもね、歌手がキャンペーンでレコード店やデパートの屋上などでミニライブをしてレコードを買ってくれた人に握手をするなんてことはずっと昔からあったし(少なくともあたしが小学生だった40年近く前からあった)、タレントさんが本を出してサイン会なんてそれこそ日常的だし、ましてや被害女性のようプロダクションに所属しないインディーズのバンドやシンガーソングライターが自主制作CDやライブのチケットを手売りすることなんてことも昔から当たり前に行われているので、「アイドルだから」っていう指摘は当てはまらないと思います。昔だって美空ひばりさんや松田聖子さんだって危ない目に合ってるし、俳優さんの家族が狂信的なファンに殺害されたこともあったわけだしね。
ただ、昔と違うのは、インターネットが発明されて、そのネット上でのSNSが普及して、タレントさんが一般のファンに直接情報を発信することができるようになって、運がいいとタレントさんがファンにコメントしてくれたりして会話ができたりして、距離が近くなったような錯覚をしやすくなったかもしれませんね。あと、昔と違って苦労しなくてもSNSでイベント情報がいっぱい入ってくるので、ファンがタレントさんのイベントに足を運びやすくなった分、それに比例してリスクの数(率は変わらなくても)が増えているということはあるのかもしれません。

あたしもかつて働いていた会社でも世間を騒がせたことがあったけど、その時の報道って本当にいい加減で嘘が多かったので、それ以来報道をまともに信用できなくなっているのだけど、今回の報道を読んでると、相変わらずだなーって思ってしまいますね。
今日のTBSラジオ「たまむすび」の3時台の小田嶋隆さんのコラムを聴きながら、そんなことを考えてちょっとイラッてしてたりしてます。


【21:55追記】
吉田豪さんがばっちりのツイートをされていたので転載させてもらいますね。