6年前の午後2時46分。あの災害が起きました。後に東日本大震災と呼ばれることになる大地震です。その直後に襲った大津波によって、1万8000人を超える貴重な命が一瞬で奪われました。その後の震災関連死としても3500人を超える命が消えてしまっています。
また、津浪によって全電源を喪失した福島第一原発の事故により、未だに多くの人が避難生活を余儀なくされています。
あの大津波の衝撃の映像とその後の大火災の映像は、今はもう放送されなくなっていますが、あの映像は一生忘れることはないでしょう。
関東地方でも大きな揺れがあり、多くの帰宅困難者が出て、原発事故の影響による計画停電やガソリンの売り切れなどによって、不便な生活を強いられました。
私達世代はこの大災害を未来の世代に正しく伝えなければならない使命があります。
日本人は忘れやすい性質を持っているとよく言われます。この大災害の報道もめっきり減ってしまい、毎年の3月11日で取り上げられるだけですが、未だ復興のペースは遅く、震災はまだ現在進行形なのです。それを忘れてはいけません。
あのころ私は公私共に非常に辛い時期でした。毎日、早く死にたいと思っていました。
でも、こうして生かせてもらっていることに感謝しなければならないと、心を新たにしました。
もう6年。
まだ6年。
たった6年。
風化させてはいけない。絶対に。
あの頃流行った「絆」という言葉、今の日本の状況はそれと程遠い状況にあります。
みんなが、あの日の気持ちを忘れないようにしたいですね。