momo☆彡のスタイル。II

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ようやく『この世界の片隅に』観ました。

公開前からずっと観たかった映画です。公開後から口コミで評判が広がっていき、ライムスター宇多丸さんにして「5千億点」と言わしめ、2016年の数々の賞を獲得した”名画”です。
なんだかんだで後回しになってしまうというか、そもそもあたしにとって映画館に行くというのはすごくハードルが高いもので、一番最後に観た映画は南極料理人アバターかっていうくらいです。元々映画は好きだったんですが、家でDVDで観る派なんですよね。
昨日、山崎あおいさんのFCイベントがあったLOFT9と同じビルの中にユーロスペースという映画館が入ってて、そこでロングラン上映してて、たまたまイベントが15時に終わって、「この世界の片隅に」が16時の回があったので、チケットを買いました。

www.tbsradio.jp

ネタバレになるとアレなんで詳しくは書かないですが、何が最初にびっくりしたって、絵がすごくきれい!!!!なんです!!!! そして絵が得意なすずさんの目を通してのカットが比喩的に使われていきます。平和で凡庸な日常が徐々に確実に悪くなっていくという表現が絶妙で、笑えるところも各所に散りばめられてるし、でももう途中から涙腺が崩壊して涙が止まりませんでした。あの衝撃的な出来事からの展開がとにかく無慈悲で。もうエンドロールが終わっても立てないくらい、ズドンとやられました。

主役の北條すずさんの声はのんさん。彼女の声がぴったりなんですよね。
決して戦争映画でも反戦映画でもない。市井の人々の日常が時代に飲み込まれていく、名もない人々の生活がそこにはある。

ちょうど今、我々の日本は北朝鮮やチャイナの脅威がすぐそこまで迫ろうとし、また国内でも様々な対立が明確化しつつあります。世界に目を向ければ、アメリカファーストを掲げるトランプ政権の誕生、ヨーロッパ諸国の右傾化とブロック経済化。中東の混乱、ロシアの進出。

何か、似てませんか?

あの頃と。

平和とは微妙なバランスの上に成り立つ奇跡なんだなって。

そう思いました。