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ファーストに頼らない平成ガンダムの王道:[[機動戦士ガンダムF91]]

機動戦士ガンダム F91
機動戦士ガンダム F91
posted with amazlet on 06.08.07
バンダイビジュアル (2001/03/25)
売り上げランキング: 5,696
おすすめ度の平均: 3.76
5 最高のスタッフ。
3 安彦良和の逆襲
5 卓越したデザイン


舞台は宇宙世紀123年。逆襲のシャアから約30年後の世界です。
第二次ネオジオン抗争が終わってから人類は大きな争いのない、にわかな平和の時代を享受してきましたが、相変わらず地球連邦政府の腐敗はひどいもので、エリートたちは地球帰民活動をする一方でスペースコロニーに住む人たちには地球への帰還を許さない。
そうすると当然、かつてのジオン公国と同じように、独立及び自治を掲げて武装蜂起する勢力が登場します。
それがコスモ貴族主義を掲げるコスモ・バビロニアとその軍事組織のクロスボーン・バンガード。彼らは主人公シーブック・アノーたちが暮らす新興スペースコロニーのフロンティアIVに襲い掛かります。シーブックの恋人のセシリーはクロスボーン・バンガードに連れ去られてしまいます。
シーブックはフロンティアIで地球連邦の戦艦に保護され、そこで実の母が開発にたずさわった新型モビルスーツF91に出会います。
一方のセシリーは実はクロスボーン・バンガードの総帥の直系のベラ・ロナであり、友人たちと離れた寂しさからロナ家の一員として地球連邦への戦争に参加する決意をするのです。
愛し合う二人はやがて敵と味方として戦場で再会しますが、セシリーはシーブックを選び、ロナ家を捨てます。
しかしセシリーの実の父のカロッゾ・ロナ(鉄仮面)は、その影で進めてきた人類の大粛清という恐怖の計画を実行してしまうのです。それはコマに似たバグと呼ばれる無数の兵器をコロニー内に撒き散らし、コロニーを無傷で手に入れようというものです。
やがて鉄仮面の前に立ちはだかるセシリーとシーブック。鉄仮面はラフレシアという巨大モビルアーマーで月からの連邦軍支援艦隊を殲滅し、実の娘の命さえも奪おうとします。結局シーブックラフレシアを破壊して戦闘は終結するのですが、父との争いに敗れてノーマルスーツで宇宙に放り出されて漂うセシリーをシーブックが助け出して物語は終わります。


実はこの話、最初はテレビシリーズで放送されるために企画されたのですが、その企画がつぶれて2時間の映画として書き換えられたものらしいのです。そのせいかシーンが飛んだりすることが多く展開も早すぎます。しかもエンディングで「これは物語の始まりです」と英語で書かれているように、実は続編(機動戦士ガンダムF92?)がテレビシリーズで放送を開始する予定まであったらしいんです。
しかし映画の興行成績がパッとしなかったために、続編じゃなくてF91の世界観を焼きなおした機動戦士Vガンダムがテレビシリーズとして放送されるようになったとのことです。


物語は決しておもしろくなくはないです。いえ、脱ファーストとして企画された平成ガンダムの中では、ターンAガンダムに次いでよいデキだって思います。
本当のことを書くと、当時はそんなにおもしろいって思えなかった。でも今見たら、とてもおもしろい。
それは肝心の主人公機のF91があんましかっこよくないのと(だって肩にF91なんて書いてあるんだもん)、公開当時はまだシャアアムロが出ない新しいガンダムが受け入れるだけの懐の深さがまだファンの側になかったからなんでしょうね。
そういう意味では悲運の作品だなぁって思います。


評価は・・・★★★★☆とします。
やっぱし2時間で見るには半端すぎますね。前後半の2本くらいに分けてもう少しゆとりを持って作ってほしかったなぁって思いました。