あたしは小さいころ、スクールバスに乗って私立の幼稚園に通ってた。けど周りの同じくらいの歳の子たちは近所の保育園に通ってた。あたしはすごくうらやましかった。この門の向こうにある保育園の中ではどんな楽しいことが繰り広げられてるのだろうって想像してた。
幼稚園であたしは悪ガキだった。問題児だった。口よりも先に手が出る子だった。最初通ってた幼稚園をクビになって、別の幼稚園に移った（厳密にいうと分園から本園に移ったんだけど）。問題児には厳しい先生ってことで、ものすごく厳しい先生があたしの受け持ちになった。もうお名前も忘れてしまったけど、とにかく怖かったことだけは覚えてる。本園での2年間はそれなりに楽しかったけど、厳しい先生のおかげで当時のあたしには怖い記憶しか残ってなかった。
時は流れて数年後。
たぶん小学校三年の時だったと思う。相変わらずあたしは問題児だったのだけど、地下鉄の駅（今池駅だったことは間違いない）のホームで、その先生とすれ違った。あたしは気づかなかったのだけど、先生の方はあたしのことを覚えていてくれて、声をかけていただいた。そして「いい子になったね」ってなぜか褒められたことを覚えてる。
先生、今ごろ何歳だろ・・・っていうか、あたしの受け持ちだったときは何歳だったのだろ。当時はものすごくおばさんだと思ってたけど、今にして思えば20代半ばくらいだったと思う。となると、今ごろ60歳前半かな。お元気かな。まだあたしのこと覚えていただいてるかな。
今日のお昼休み、TBSラジオのキラ☆キラでの神足裕司さんのペラペラをPodCastで聴いてて、そんなことを不意に思い出した。懐かしいけど、顔から火が出るくらい恥ずかしい時代です。
