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これでは電子書籍には手を出せない。

ついこの前、音楽のダウンロード購入に抵抗感がなくなってきたことを書きましたが、じゃあ電子書籍はどうかというと、すっかり小説を読まなくなってしまい、電子書籍はおろか紙の本すら買っていません。雑誌も買わなくなりました。お金が惜しいわけじゃなく嵩張るからというのが最大の理由でしょうか。で、音楽のDL購入に慣れてきたこともあって、最近は電子書籍に興味を持ち始めました。あたしのお友達も最近Kindle Paperwhiteを購入して楽しそうだったし。
だけど、今日、朝日新聞がこんなニュースを報じていて、思いとどまっています。
以下、引用。

http://www.asahi.com/articles/ASG1Q5WS1G1QUCVL00Y.html

せっかく買い集めた蔵書が消える――。電子書籍の世界で、紙の本ではありえない事態が起こり始めた。電子書籍は買っても「自分の物」にならない契約が多く、企業の撤退などで読めなくなるケースがあるからだ。電子書店は乱立状態で、「撤退は今後も続く」(出版関係者)可能性がある。事業者に説明責任を求める声も強まりそうだ。

 電子書籍事業から撤退するローソンの異例の対応が話題になっている。2月下旬のサービス終了に伴い、これまでの購入者全員に対し、購入額の相当分を、ローソンなどで現金と同じように使えるポイントで還元すると発表したからだ。

 同サービスは、ネットを通じてサーバーに置かれた書籍を読むという仕組み。どこでも「購入」した書籍を読めるのが利点だったが、サービスが終了すると書籍は消えてしまう。

ローソンの電子書籍では「購入」ではなく、実態は「条件付きレンタル」でしかなく、コンテンツそのものを所有はしていないということなのです。iTunesなどの音楽配信では、音声ファイルをダウンロードしてハードディスクなりSSDなりのローカルに保存ができるので「所有」することになるのだけど、ローソンの電子書籍の場合はそうじゃないということをこの記事を読んで初めて知りました。これじゃ怖くて手を出せない。ローソンはこれまで「購入」した分を、おそらPontaカードのポイントで返還するんでしょうけど、それじゃあ納得できないですよね。だって現金が返ってくるわけじゃないんだから。Pontaポイントだったら使い道は限られるし、結局ローソン側の損はないんだから。
で、この電子書籍が紙の書籍より価格が大幅に安いならまだ理解できるんだけど、紙の書籍と同額かほんのちょっとしか安くなってないのがほとんどで、なかには電子書籍のほうが高かったりする場合もある。確かに電子書籍のメリットもわかってるつもりではあるけど、まだ電子書籍の書店もフォーマットも乱立してる状況では、今後淘汰がますます進むだろうし、これじゃ怖くて手が出せない。そのあたりの問題点・課題についてはInternet Watchに詳しいです。
以下、引用。

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/20130118_582142.html

複数の書籍をコンパクトに持ち歩くことができ、置き場所も不要とメリットの多い電子書籍だが、紙の書籍と比べて最大の課題は保存性。紙であれば物理的なスペースは必要になるものの購入した書籍は半永久的に残るのに対し、DRMで保護された電子書籍はサービス終了時にどうなるのかがわからない。過去にも楽天の「Raboo」、SCEPSP向けコミック配信サービスなど終了したサービスが存在するだけにユーザーとしてはどのサービスを選べばいいのかという不安は大きい。

 出版社によるダウンロード制限も大きな課題だ。例えばReader Storeの場合、小学館コミックがダウンロードできるのは購入から5年以内、集英社コミックは1年以内という制限が設けられている。BookLiveの場合小学館コミックは同様の制限があるが集英社コミックには制限がかけられていないため、必ずしも出版社で横並びではないようだが、レンタルサービスならいざ知らず、書籍と同じ価格であるのに制限が存在するというのはユーザーとして正直受け入れがたい。2年に1度は買い換えタイミングが発生するスマートフォンにおいて、再ダウンロードできない仕組みでは書籍を半永久的に持ち続けることが難しくなる。

ということであたしは当面見送ります。雑誌のような読み捨てるコンテンツだったらまだしも、何度も読み返してずっと手元に置いておきたいような本―――図鑑とかだと、電子書籍で購入する気にはなれないです。本当は図鑑や辞典のような嵩張る書籍であればあるほど電子化のメリットは大きいと思うのだけれど。

この本がもし電子化されてたら速攻購入してたかも。
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