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貫井徳郎さん『微笑む人』読了。

月曜日から復職したのですが、あいかわらずの在宅ワーク
復職したばかりでお盆休み前だから仕事もないし、仕事のない勤務時間内に、積読中の小説を読むことにしたのね。で、さっき「微笑む人」を読み終えました。

冒頭から物語が面白くて、貫井ワールドに引き込まれていきます。詳しいレビューはアマゾンを読めばいっぱい載ってますが、一番衝撃だったのは最終章、しかも終了直前のあたり。これをどんでん返しとは言わないだろうし、他のミステリー小説ではありえないと思うエンディングでした。

伏線が回収されないままで終わったり、そういうことではないのですが、ネタバレになりますが、物語は最後の最後、伏線回収はおろか、完結しないまま終わってしまうのです。よくよく考えれば、すべてがクリアされていくのは現実の世界では望むべくもなく、ありえない。判明しない事実はきっと普通に放置されてしまいます。これはミステリー小説としては禁じ手なんでしょうけど、それを放置することでリアリティーを持たせる意図なのかもしれません。それも含めて読者に挑戦しているのでしょう。賛否は分かれると思いますが、貫井さんなら「さもありなん」と思いました。

むしろ貫井さんからの「そうそう簡単に結論が与えられるわけではない」というメッセージかもしれませんね。



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