三連休の間の空き時間を使って、月曜日の夜10時過ぎに、ようやく読み終わりました。
けっして詰まらないからではなく、単に平日では読書に充てる時間が足りなかったからです。
いざ読み始めたら、これが面白くて、主人公の理帆子には、あたしはすんなり感情移入できましたし、彼女の発想にもいろいろ感じる部分が多く、この段階であたしにとっては成功したのも同然。
校内外の友人、余命短い母親、失踪した父親、謎の多い別所、アタマいっちゃってる元カレ・・・。
叙述トリックや、いろんな伏線を全部まとめ上げちゃう著者の文章力はすばらしいものですし、彼女が描く学生たちはみんな活き活きしている。
レビューでは、主人公に感情移入できないという方が多いですが、どの読者にも受け入れられる登場人物ばかりだと面白くないでしょう？
辻村深月作品でおなじみの、他作品の登場人物が出てくるのも楽しかったですよ。ふみちゃんと郁也も出てきます。
素晴らしい作品でした。過言なしです。
ひとつだけ引っかかるのは、何度も出てくる「飲み会」。高校生である理帆子と、美也も高校生なのに、飲み会参加している場面が。未成年にアルコール飲ませちゃいけないと思うし。
次は、これにします。
初めての作家さんですので、相性がいいと嬉しいな。
