宇佐美まことさんの作品は初めて読みました。
アマゾンのレビューでけっこう評判が良かったので、手を出したのですが、それほど期待してなかったのです(コラコラ)。ところが、実際に読み始めると、圧倒的な筆力で、ぐいぐい引っ張っていってくれて、すごく楽しめました。あたしにとっての新しい小説家との出会いに感謝・・・。
ひとつの家族崩壊と再生の物語でもあり、秀逸のミステリーでもありました。途中に主人公とその妻が夫婦揃って宗教にハマりかけたときは、どうなっちゃうのか不安でしたが、終盤には数多くの伏線が見事にからみとられていくのは見事だったし、カタルシスを覚えました。
エンディングも楽しめて、読後感はすごくよかったですね。
お見事なエンターテインメントでした。
他の作品もなかなか面白そうなので、また手を伸ばしたいです。
さて、次はこの子を読もうっと。