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おとなって変でしょ?:パパとムスメの7日間

パパとムスメの7日間
パパとムスメの7日間
posted with amazlet on 07.06.27
五十嵐 貴久
朝日新聞社 (2006/10)
売り上げランキング: 16049
おすすめ度の平均: 4.0
5 お陰様で楽しい時間を過ごさせて頂きました
4 価値観、って何?
3 秘密の共有で歩み寄る親子


いわゆる入れ替わりモノ。よくあるネタといえばそうなんだけど、単純な二番煎じモノにとどまってない、とっても楽しい作品でした。


父を疎ましく思ってる女子高生・小梅は、列車事故のショックで父親と人格が入れ替わってしまうのですが、それを知っているのはその本人だけ。外見が父親の小梅は会社に、外見が小梅の父親は憧れのケンタ先輩とデートに出かけるはめに。
お互いに絶対に知られたくない領域に踏み込まざるを得ない状況に、とんでもない展開が待っていました。


今時の女子高生・小梅の描写がすばらしく楽しい。口調や考え方がとても自然。女子高生から見たおとなの世界が痛快に描かれています。
お客様より社内の事情しか考えない商品開発、責任を回避するだけの無意味な会議、会社の中でのくだらないやり取りなど、おとなに染まってない純粋な視点から、バッサリと切り捨てられているところが楽しい。言いたくても言えないあたしたち会社人の思いを代弁してくれているかのよう。
女子高生・小梅のストレートな意見は、誰よりも正論。やってみれば案外簡単なことなのかもしれない。


逆に父親から見た高校生の視点が弱かったように思うんです。おとなの視点から見て「ここが変だよ高校生」っていうの、もっといっぱいある気がするのだけど、戸惑っているだけで終わってしまってるのが残念。
それでも、目隠しをしてシャワーを浴びたり着替えをしてるのはとっても笑える。


ドラマ化するらしいのだけど、ぜひ見てみたいです。
評価は★★★★☆。