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マイクロフォーサーズ第1号を見て。


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LUMIX DMC-G1を最初に見たときの第一印象は


なんだ、普通じゃん


でした。


マイクロフォーサーズ規格が発表されたときのモックアップのイメージが強かったので、一体どんなデザインになってくるかと思ったら、デザイン自体は普通のデジタル一眼レフカメラを踏襲して、そのまま小さくしたようなデザインでいささか拍子抜けしました。一眼レフでいうところのペンタ部分があったり、なぜかペンタ部分の「おでこ」が突き出したりしていて、デザイン面ではとてもコンサバティヴな印象を受けました。
でも逆に、既にデジタル一眼レフを使っている人からは違和感なく受け入れられるでしょうし、コンパクトデジカメからステップアップしようとしているユーザーからは、デジタル一眼への「あこがれ」みたいなものを損なわないのかも。
パナのフォーサーズ初号機・DMC-L1では、敢えてスクエアなボデーで挑戦して失敗?していますので、そのあたりは慎重になったのかもしれませんね。
コンデジでは当たり前ですが、DMC-G1では3色のカラーバリエーションを用意していますが、どれも地味すぎる気がしました。コンデジではもっと華やかな色が多いので、赤や青にしてももっとビビッドな色でもよかったのではないでしょうか。


さて、DMC-G1のハード面での特徴は、なんと言っても小型軽量。しかし軽さの面ではオリンパスE-420とほぼ一緒で、最軽量とまでは言えません。もちろんフリーアングル液晶がついている分、重量面では不利があるのは承知ですが、もう少し軽くしてもらえると、インパクトがあったのになぁと思います。
フランジバックが小さくなったことで、厚みは45.2mmと、ずいぶん薄くなりました(参考:OMシリーズの厚みが50mm、E-420が53mm)。薄いだけではなく、グリップが付いていてホールド性は悪くなさそう。
MFの35mmフィルム一眼レフのころに比べ、今のデジタル一眼レフは重量もさることながら、厚みがどんどん増していってるのは、手の小さなあたしにとってはとてもマイナスでしたので、これはプラスポイントですね。


あと、フォーサーズシステムの最大の弱点だったファインダーの小ささを、電子ビューファインダー(EVF)を使うことによって克服しました。ファインダー倍率はE-3を上回る1.4倍。35mm換算で0.7倍と、ファインダーの大きさはフルサイズ並みで、しかもEVFであるから当然視野率は100%なわけです。
EVFはネオ一眼では既におなじみの技術ですが、ネオ一眼でのそれは正直、実用に耐えうるものではありませんでした。しかしG1では144万ドットという繊細さと大きな像で大きく改善していると思われます(FinePix S100FSのEVFは0.2型、約20万ドット)。


さらにライブビューになったことで、AFはコントラスト方式にならざるを得ないわけですが、コントラストAFの弱点はその遅さ。しかしG1では従来機L10に比べておよそ3倍の高速化を実現したとのこと。DMC-L10で約1秒だった条件が、DMC-G1では約0.3〜0.4秒になるらしいので、もしこれが位相差AFと遜色ないレベルであれば、初心者ならずともハイアマチュアのサブ機として十分に通用する実力を持っていることになります。


ハード面では様々な目新しさを持つG1ですが、ソフト面ではそれほど目新しいことはありませんでした。
顔認識、追尾AF、おまかせiAなどは、LUMIXのコンデジで既に搭載されている機能です。
しかし、ハード面での「革新」と相まって、本当の意味で「使える」カメラに仕上がっているのではないか・・・と期待をしてしまいます。


正直、マイクロフォーサーズ規格を聞いたとき、バカにしていました。
でもこれはもしかしたら、すごい可能性を秘めている規格なのではないかと、評価しなおさなくてはならないかもしれないと思うに至りました。早く自分の目と手で確かめてみたいものです。
もちろん、まだレンズが少ないとか、フォーサーズアダプタを使っても、コントラストAFが使えるレンズがわずかしかないとか、クリヤされなければならない課題は多いとは思います。
あたしは、できれば35mmフルサイズセンサーのカメラがほしいと思っているので、フォーサーズのような小さなセンサーには今のところ興味はありません。
それにまだ1号機が誕生したばかりですから、今すぐ、手を出すべき商品ではないかもしれません。でも目指す方向性はあながち間違っていないように思います。
APCS-Cサイズや35mmフルサイズで、マイクロフォーサーズ同様にミラーをなくしたとしたら、どんなカメラが成立しうるのか、そんなことを考えるようになりました。


あと、普通のフォーサーズは大丈夫なのかと心配にもなりました。