感動の両国から1ヶ月経っての後楽園大会。もう来年7月の両国を見据えた動きも始まろうとしています。メインは飯伏選手とMIKAMI選手のKO-D無差別級。この他にも「大人気ないブラザース」が新王者に挑戦するKO-Dタッグ、エクストリーム級も行なわれるほか、試合後にはこの興行をもって引退する浅野グレース恵レフェリーの引退セレモニーもあります。
そんななか、あたしがひそかに期待しているのは若手レスラーたちによるヤングドラマ杯リーグ戦です。石井君にはがんばってほしいし、安部ちゃんにも意地を見せてほしいし。みんながんばれ。
試合前
11月29日に後楽園ホールでDDTブランドが集結して行われる『DDT SPECIAL』の公開会見が行われました。今年はマッスルやユニオンに加えて、ドロップキックやミツボシまでブランドとして参加するという話です。去年は超満員だったのですがあたしは観戦しませんでした(ストーリーラインと関係なさそうだったので)。今年は見にいこうかな。
オープニングVTR
この日の朝、1人で全試合裁かせてほしいと考えていたグレースレフェリーは、DDT事務所にいた松井レフェリーに爆弾を送り付けて爆死させ、目論見どおりにこの日第1試合からメインまでの7試合を1人で裁くことになったのでした。
第1試合 ヤングドラマ杯公式戦 石井慧介 vs 高尾蒼馬
今の若手の中では石井選手が一番好きです。デビュー戦の内容もそうだけど、相手の技の受け方がうまいと思うから。今回は両国でデビュー戦勝利を挙げた高尾選手との公式戦でしたが、ここは石井選手の貫録勝ち。高尾選手は未だに公式戦未勝利。デビュー戦がフロックと言われないようにがんばって!
第2試合 ヤングドラマ杯公式戦 谷口智一 vs 伊橋剛太
なんとなく両者のよさがあまり出なかった試合でした。というより伊橋選手が自分の得意領域に入れさせてもらえなかったのかな。最後は逆エビであっさりギブアップ。飯伏選手とプロレスごっこをしていた間柄なのだから、もうちょっとかっこう付けてほしかった。
第3試合 グラン浜田&愚乱・浪花&グラン・中澤 vs ポイズン澤田JULIE&タノムサク鳥羽&趙雲子龍
中澤マイケル選手が「語呂のよさ」だけで一日限りグラン中澤を襲名して行なわれた6人タッグ。6人タッグならではの多彩な絡みがもう少し見られたら良かったけど、どちらも急造タッグだから仕方がないのかも。そんな中グラン浜田選手は持ち味をいかんなく発揮。ヘッドバッド、バックドロップはやっぱり見応えがありました。試合は中澤選手が趙雲子龍選手のエビチリで完敗しています。
第4試合 DDTエクストリーム選手権試合
<王者>男色ディーノ vs 佐藤光留<挑戦者> vs 松永智充<挑戦者> vs マサ高梨<挑戦者> vs 美月凛音<挑戦者>
5thスレッドとなったエクストリーム級選手権は、ディーノ選手がみんなに寄ってたかって攻められる中、最後の最後に高梨選手がディーノ選手の加勢し、連携技からの男色ドライバーによって美月選手からフォール勝ち。その後ディーノ選手と高梨選手は、現ディーノ選手が保有している9冠に加えてもっとベルトを集めようと「ベルト・ハンター×ハンター」という、いつか聞いたことがあるユニットを結成したのでした。
第5試合 HARASHIMA&大鷲透&安部行洋&星誕期 vs フランチェスコ・トーゴー&アントーニオ本多&PIZAみちのく&ササキアンドガッバーナ
D-BOX+星誕期選手と、イタリア軍との8人タッグマッチ。目まぐるしい攻防、完成された流れるような連携技が繰り広げられ、そこに「空気が読めない」安部ちゃんが入ってきたり、試合中にはアントンの「パーフェクト」という新しいフレーズも生まれたりと、とても面白い試合になりました。試合は星誕期選手がアントンを丸め込んで3カウントを奪うと、イタリア軍の持つUWA6人タッグベルトに、HARASHIMA・大鷲・星誕期の3人で挑戦させろとアピールし、おそらく次回の後楽園でタイトルマッチが行なわれることになりそうです。
セミファイナル CMLL認定KO−Dタッグ選手権試合
<王者組>KUDO&ヤス・ウラノ vs 高木三四郎&ザ・グレート・サスケ<挑戦者組>
場外カウント、ロープエスケープ、反側裁定なしのノーDQマッチとして行なわれたタッグ選手権。ランディーバージョンのサスケワールドが全開の試合になりました。とにかく挑戦者組の大技が自爆続き。サスケが和桶の中に頭を突っ込んで失神状態の中、三四郎選手はKUDOのダイビングダブルニーに沈んで王者が完勝を収めました。
試合後、三四郎選手は来月の後楽園大会でも、パートナーを変えて再挑戦を表明、もっと大人気ない大物のピーターパンを連れてくるのだそうです。誰でしょう? 楽しみ!
メインイベント KO-D無差別級選手権試合 <王者>飯伏幸太 vs MIKAMI<挑戦者>
立ち上がりは静かでしたが、場外での攻防でMIKAMIが主導権を握ると、ラダーを使ってのMIKAMIの攻撃が冴え渡ります。さらにはラリアット、カーフブランディング、サソリ固めなどなど、昭和のプロレスごっこで終始MIKAMIが試合をリード。しかし勝ちを狙ったスーサイドボムを空中で受け止めた飯伏選手がそのままジャーマンでMIKAMI選手を叩きつけると試合の流れは徐々にチャンピオンに。ライガーボムなどで挑戦者を追い詰めた王者は、伝家の宝刀フェニックス・スプラッシュで完璧な3カウントを奪ったのでした。
試合後、結成されたばかりのベルト・ハンター×ハンターがリング上に上がると、KO-D無差別級挑戦を表明、しかし挑戦者はディーノ選手でも高梨選手でもなく、なんとヨシヒコ!
次回の後楽園ではなんと飯伏vsヨシヒコのタイトルマッチが決定したのです!!!