不倫(レンタル) (角川文庫)posted with amazlet on 07.09.20姫野 カオルコ
角川書店 (2001/02)
売り上げランキング: 96327おすすめ度の平均:非恋愛体質養成ギブス
理解しがたきものは。
エッセイのほうが・・。
姫野カオルコさんの「処女三部作」の三作目なんだそうです。
主人公の力石理気子(34歳)は、官能小説を書いてる人気作家であるにもかかわらず男性経験はなく、誰かに身体を求められることを希望してやまないのだけど、そんな彼女にようやく霞雅樹という恋人ができる。しかし相手は妻のある男性でいわば「不倫」の関係。どこか冷めてる理気子は機械的に恋愛をこなそうとするのだけど・・・っていうお話。
筆者があとがきで書いているのですが、これは「私小説」だということ。うっそーなんて思ってしまうのだけど、ユーモアとシニカルな文章がたっぷりでニヤリ、ハハハって笑える部分がとても多い作品でした。
あたしは不倫の経験はないけど、二股であることを知ってて、しかも本命じゃないことを承知の上でお付き合いをしたことがある。最初は理気子のように頭で恋愛をしていた。それでも自分がナンバーツーだと思ってたら、実はそれ以下だったということがわかって、嫌になってやめた。もし霞雅樹のように自分が大切だって言ってくれてても、きっとじれて長続きしなかっただろうなって思うと、なんとなく理気子のキモチがわからなくはない気がしました。
まさに、他人事じゃない!!!!
評価は★★★☆☆。文章が独特でちょっと読みにくかった。もちろんそれは狙ってのことなんでしょうけどね。