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SAPでは笑顔にはなれない。


SAPっていう会社はご存知ですか?
世界的なERP(Enterprise Resource Planning)パッケージソフト、R/3を販売する会社です。
うちの会社も最近、これまでのメインフレーム系システムから、このSAP R/3に移行しています。


ところが。


R/3に移行したら、これまで当たり前にできていたことができなくなり、工数も倍増し、データの信頼性は落ち、原因不明のエラーが増え、部門間の衝突も多くなりました。



以前、SAPのテレビコマーシャルで「SAPを導入した企業は笑顔が増えた」とか、そんなキャッチコピーをのたまっていましたが、わが社では笑顔が増えるどころか仏頂面ばかりが目立っています。


R/3についてWikipediaで面白い記述が載っていました。

パラメータとマスタにより業務プロセスを作り上げていく必要があり、買ったからと言ってそのまま使用できるというものではない、また、導入費用が膨大になるために業務改善のレベルでは導入はすべきではなく、経営改革の実現に非常に大きな効果を発揮するパッケージである。

導入企業には大きく分けて2つのタイプに分かれる傾向にあり、AS-IS(現状)が、TO-BE(実現すべき形)となってしまう企業と経営改革方針に則ったTO-BEの実現ができる企業に大別される。前者では、パッケージに予め用意されている機能では実現できない要求が増える結果、追加開発(アドオン)費用が膨大になり、導入メリットはシステム統合だけのわりに保守費用が高くつき、又、バージョンアップが出来ず最新の社会変化に対応できないという最悪なサイクルに陥ってしまう。

まさにこの最悪なサイクルに陥っているのがわが社の現状です。
買収した外資がたまたまR/3を使っているからというだけの理由で、何のポリシーもなくR/3に置き換え、業務をR/3にフィットするように変更するのではなく、今の仕事を無理やりR/3に置き換えようとする「一番やってはいけないこと」をしてしまったがために、異常なほどアドオンが増えただけでなく、使い勝手がとっても悪くお守りが大変な金食い虫のシステムが出来上がってしまったのです。


そもそも。


うちの業界・・・製造業にはR/3はフィットしないと言わざるを得ないし、R/3は世界標準なため日本の特殊な商慣行にまったく当てはまらない箇所が多すぎるのですが。


また、導入に当たって起用したコンサルティング会社の能力も低かった。スケジュールは大幅に遅れ、こちらの業務要件も満足に理解せず、誤訳してシステム開発を突っ走って、何度も衝突してやり直しになって・・・・。挙句にそのコンサルの社員が2ちゃんねるで、わが社の悪口を書く始末。
そのコンサル、まだエラーが大量に残っているのに、あと2週間で撤退するそうです。
この先どうなっちゃうんでしょう・・・。