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狐目のオトコって結局時効になったんだっけ?:銀行狐

あたしの男ともだちで江崎グリコに入社したコがいるんだけど、彼は社長面接のときに「ホントはお金払ったんじゃないですか?」って、とっても失礼な質問して採用されたツワモノです。
その犯人、つまりグリコ森永事件の犯人って、キツネ目の男って言われてたよね。


で、今回読んだのは、キツネはキツネでも、『銀行狐


金融ミステリーの池井戸潤さん、初めての短編集。単純に銀行の裏側を描くだけじゃなくて、ちゃんとエンタメしてるところが偉い。
前回読んだ『銀行総務特命』に登場した指宿が活躍するお話が、本書のタイトルになってる銀行狐。これよりもむしろ最後に載ってた「ローンカウンター」が傑作だと思います。金融ミステリーじゃなくて警察小説としてもよく書けてると思うし、最初に載ってる「金庫室の死体」も警察から見たお話になっててわかりやすい。


他の二話は、銀行内部での謎解きなんだけど、なんか暴露話みたいであんまり興味がもてなかったというのがホンネです。
一般の人って、銀行員ってとってもウサンクサイって思ってる人が多いんじゃないかと思うんだけど、内部だけで終わってしまうお話だと、「勝手にやっててよ」って思っちゃうのよね・・・。


全部で5篇あって、ローンカウンター、金庫室の死体、銀行狐の3つはOKだけど、あとの2つはハッキリ言ってくだらないと思う。だから、星は3つ★★★☆☆どまり。