さて、読書のほうですけど、宮部みゆきさんのひさしぶりの新作ミステリーを読み終えました。
これ、前に出した『誰か ----Somebody』の続編なんですね。
『誰か ----Somebody』自体はあたしはあんまし高い評価してなくって、★★★☆☆程度の評価だったので、買って読み始めて、しまったぁって思っちゃったりもしたんだけど、うん、まずまずの作品でした。宮部さんの実力からしたらぜんぜんモノ足んないけど。
期待したから、肩透かしをされた感じです。レビューは近いうちにきっと書きます。
せっかくなので、『誰か ----Somebody』のレビューを引用します(以前、Amazon.co.jpに掲載してたものです)。
誰か ----Somebodyposted with amazlet on 06.08.31宮部 みゆき
実業之日本社 (2003/11/13)
売り上げランキング: 280,843おすすめ度の平均:家族・親子愛をつむぐスローストーリー
ラストに意外性がほしかった
地味な中に真実が!
面白かった。けど何か物足りないです。
どなたのレビューにもあったけど、キレがないと思います。
模倣犯、理由、クロスファイヤなどの大作に比べると、事件のスケールの大きさが違うので、そういう作品を読んだ直後の比較的新しい読者なら、単に扱う事件の規模のせいかなと思ってしまうのだろうけど、決してそういうわけではありません。
この作品同様に宮部が「小さな事件」を扱った長編はこれが最初ではないからでです。そういうことを踏まえて過去の宮部作品に比べると面白みにかけます。
彼女独特の人間描写やレトリックも影をひそめているし、ストーリーにひねりが足りません。途中で結末が見えてしまうし、少々強引な展開も見受けられます。書きたいことがいっぱいあって全体として散漫な印象を受けてしまいました。もっと主ストーリーに絞って描かれたらいい作品になったのにと思う。宮部の久々の長編ミステリーと期待していただけに残念度もひとしおでした。
宮部氏、ゲームばかりしていて腕がなまったかな?