カメラ・カメラ・カメラ - momo☆彡のスタイル。II

あたしは多趣味で飽きっぽい。
小さな頃は切手集めに熱中し、ブルートレインブームに煽られてちょっとだけ鉄道マニアになったりもした。高校になったらオーディオを揃え始め、大学生になったらバイクに凝り、社会人になったらパソコンを自作するようになった。また競馬にもハマりました。
けどなんだかんだで一番長く続いている趣味が実はカメラなのです。

家には昔からカメラがなかった。
あたしが凝り始めるものは、大概家にないものだった。だから一からそろえなくてはならない。父や姉からのお下がりには期待できない。何を始めるにせよお金が掛かる。

小学校4年の頃。誕生日プレゼントにと母にカメラをねだった。カメラのことにほとんど詳しくない母はあたしにポケットカメラ（110フィルム）を買い与えようとしたが、それを事前に察知したあたしは泣いて抵抗して35mmフィルムを使用するカメラを買ってもらったのです。
35mmフィルムを使用するって言っても実はハーフサイズカメラだったのですが、その時はそんなこと知る由もなく、「ちゃんとしたカメラ」を買ってもらえたことがとにかくとってもうれしかった。
そのカメラがこれ。オリンパスのペンEE3という機種。今になって思えばかなりの名機。

このカメラで小学校4年から中学3年までとにかくいっぱい取り捲りました。

しかし中学3年になったとき、通っていた塾の先生がとてもカメラ好きだったのですが、その先生が持ってたニコンのFMを見たら、一眼レフのカメラがたまらなくほしくなりました。
で、また親にねだって買ってもらったのが、オリンパスのOM10というエントリー機だったのです。

このOM10、とってもよくできたカメラで、オート専用機なのに別売りのアダプターを付けるとマニュアル露出での撮影が可能になるというスグレモノ。
このOM10にあわせて、ZUIKOの50mmF1.8、35mmF2.8、そしてトキナー70-210mmF3.5というレンズを買い足していったのでした。

で、高校2年。運命のカメラに出会います。
マルチスポット測光という機能を携えて満を持して登場したオリンパスの最高級機、OM-4。このカメラに憧れてそれこそCAPAとか月刊カメラマンとかいう雑誌を穴が開くほど眺めていました。するといわゆる「金融モノ」のOM-4が大特価で売っていたのです。定価の4割引くらい。これを逃す手はないとまたまた母を説得して（騙したとも言う）、まんまと購入するに至ったのでした。

このあとさらに、ポートレート用としてZUIKO 85mmF2という高いレンズも購入して、高校には毎日のようにカメラを持って行ってはクラスメイトや高校の風景を取り巻くっていました。
フィルムはもちろん白黒。自分で現像して自分で紙に焼きます。

また家族が使うためのカメラとして、フジのカルディアDL-200デートというのを買ったのもこの時期でした。このカメラ、小さい28mm単焦点レンズはなかなかの写りで、ストロボがTTL自動調光という、当時は一眼レフにしか備わってなかった機能も持っていたのでした。

で、このOM-4を持ってあたしは大学進学のために上京。大学ではもちろん写真部に入るつもりだったのですが、大学の入学式当日、キャンパス内で新入生の勧誘をしていた写真部（実際はカメラ部という名称でした）の作品展を見て、そのアングラぶりに愕然し、写真部に入ることを断念、そしてそのまま写真熱まで冷めていってしまったのでした。

しかしまた写真熱は復活します。
社会人になって競馬を始めて、競馬場で写真を撮るようになったのですが、やがてOM-4の調子が悪くなってきたのです（ミラーが戻らなくなった）。
で、やむを得ずというか、当時はオートフォーカスの一眼レフが完全に普及していた頃だったので、オートフォーカスのカメラが1台ほしくなったのです。
しかしオリンパスはもう一眼レフから撤退していたためオリンパスのカメラを買うことができませんでした。
そこでやむを得ず・・・ピントリングの方向がオリンパスといっしょというだけの理由で、キヤノンのEOS55というカメラを買い求めたのでした。もちろんレンズもないので、EF28-105mm F3.5-4.5 USM、そしてEF80-200mm F4.5-5.6 USMの2本を同時購入したのでした。