現在、第三次バイクブームっていう話を聞きました。
第一次はいつかはあたしは知らないけど、あたしは第二次バイクブーム(1980年代)の真っただ中に免許取得可能年齢を迎え、実際にバイクを4台乗ってました。バリバリ伝説世代です。
今、バイクが売れているかっていうと、第二次バイクブームの数分の一まで市場は縮小してますし、国内メーカー各社の新車ラインナップもとてもさみしくなっています。バイク雑誌はもはやコンビニで見かけることもないですしね。それでもホンダレーシング社長によれば、今は第三次バイクブームということのようです。
ホンダの二輪R&Dセンター長でホンダレーシング社長の鈴木哲夫氏は、「今、日本は第3次バイクブームだと思う」と話す。
というのは、一人当たりのバイクに使う金額が大きく増えているからだ。「道の駅などに止まっているバイクを見ると、改造に100万円以上かけているものがざらにあるんです」と鈴木氏。確かに、付属品をたくさんつけたバイクは多く、お互いに自慢し合っている光景をよく見かける。話しかけたりすると、嬉しそうに愛車について説明してくれる。
「ダメなのは新車の販売なんです。それ以外、この業界はものすごく活性化しています。ですから、うまくやれば、うちが伸びていけると考えている。そういう意味ではいい時代に来ていると思う」と鈴木氏の言葉に力がこもる。
しかし、今のホンダに伸ばしていける力があるのだろうか。価格やスペック、スタイルなどの面で中途半端な戦略では難しいといわざるを得ない。『DN-01』の失敗がその典型的な例だ。改造に100万円以上かけているバイクの多くが輸入車で、ホンダのものは少ないのが現状である。まずはライダーがお金をかけたくなるようなバイクをつくる必要があるといえよう。
実際は、第二次バイクブームのライダーたちが一旦バイクを離れ、所得に余裕ができてきた40代になって、少しずつバイクに戻ってきただけのような気がします。そういうひとたちは昔あこがれてたバイクに乗りたいので、今の新車には目を向けず、中古車を探すのではないでしょうか。あたしみたいに。
いざ、街を走っていると、ライダーの数が一時より増えているような気がします(あたしがバイクに戻ってくる以前に比べてです)。今こそ、国内バイクメーカーは、ラインナップを充実させるべき時だと思います。それに気付いたのか、カワサキは今年に入って、Ninjaシリーズのニューモデルを2車種投入しています。ホンダ党のあたしとしては、ホンダにもっとがんばってほしいのですが。