おすすめ度の平均:温かい視線
鉄道員に感動した人には絶対おすすめ
まさに珠玉の短編集
読む本がなくなって、適当に買った本で、7つのお話が収められてる短編集です。
表題の「月のしずく」はドラマ化が予定されているということで、大きく外さないかなって思って買ったんですけど、結論から言っちゃうと可もなく不可もなくという感じでした。
7つの愛の形が出てきます。わりとプラトニックに近いな恋愛の話が多くて、ちょっと奇麗事って感じがしちゃうのがもったいないかな。特に二番目の「聖夜の肖像」なんて、夫が完璧すぎ。これじゃ別の意味で息が詰まるっていうか、奥さんからしてみたら逆に針のむしろだろうなぁとか思っちゃうもん。
三番目の「銀の雨」。それでもこういう不器用な生き方は嫌いじゃない。でも正直言うと任侠モノは嫌い。どんなにきれいなこと書いても、やってることは犯罪だしね。
評価は★★☆☆☆。これまで読んだ浅田作品がどれもすばらしかっただけにかなり見劣りしちゃいました。