乃南アサさんの音道貴子シリーズの新シリーズは、久しぶりの本格長編ミステリーです。昨夜から読み始めてあっという間にもう全492ページの130ページまで読んでしまいました。
今回は久々に滝沢刑事と貴子とのコンビが復活します。滝沢は貴子をすでに認め始めてて、以前のように無視したり揚げ足を取ったりみたいなことはしなくて彼なりに優しく接してるのだけど、その思いは貴子には通じてなくって、滝沢に対して思いっきり構えてる。
音道貴子シリーズを全部読んでると、滝沢の貴子に対する気持ちがよくわかるのに、読者と違って貴子はそんな滝沢の気持ちなんて知る由もないので、そのギャップが妙に楽しかったりします。話が進んでいくと、きっと変わっていくのでしょうけどね。
貴子も滝沢もそれなりに年齢を重ねて、それぞれを取り巻く状況は変わってはいるのだけど、ちゃんと貴子は貴子だし、滝沢は滝沢のまま、再びあたしたちの前に戻ってきてくれたことがとてもうれしいのです。
もう完全に、★★★★★の予感です。
それと、無事に『空白の叫び 上』『空白の叫び 下』を、紀伊国屋書店で買うことができました。こんなにいっぱい単行本を買ったことなかったな。さて何日もつことやら・・・。