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ようやく終わった・・・。:タイム


ここのところ、ずっと本のレビューを書いてなかったのですけど、その理由はこの本を読んでたから。

タイム
タイム
posted with amazlet on 06.12.09
深谷 忠記
角川書店
売り上げランキング: 647666
おすすめ度の平均: 1.0
1 1/3のページ数で十分だと思う

結論から言うと、長すぎる。読み終わったときの感想は「ようやく終わった」でした。
つまらない作品じゃないんです。でもね、Amazon.co.jpのカスタマーレビューにも書かれていたんですけど、1/3の長さで収まる内容だと思います。この前に読んだ『目撃』が最高に楽しくて、巻末の解説でこの『タイム』も推薦してたから期待したんですけど。


ストーリー自体は綿密に練られていて、1977年に起きた幼女に対する悪戯事件と2000年に起きた殺人事件との間の関連は何なのか、23年前の事件の真相は何なのか、今になって政治家・桐野の前に降りかかってきた疑惑を仕掛けた張本人は誰なのか・・・様々な謎が絡み合って、先が見えない展開が繰り広げられます。まさにミステリーの王道といえるお話です。
登場人物は限られているし、中心に据える「謎」は明確なのだから、もっとコンパクトに仕上げていれば、途中でこんなに退屈することもなかったのに。
結論がすべて登場人物の「憶測」になってしまったのはしかたがないとしても、2000年の殺人事件の真犯人の暴露についても物的証拠が何もなくって、これも憶測ばかりだというの弱いかなぁ?


ただ、あたしが「とても理解できた」のは、桐野の妻・郁美の最後の行動(あそこまでしなくてもいいとは思わなくもないけど)。衝撃的だったし、自分の子供を守るというための衝動的な行動だと思うけど、きっと自分の人生を桐野にいいように翻弄されたことに対する復讐という意味もこめられているのだと思いました。


さて、評価なんですけど、やっぱしあんましオススメできないので★★☆☆☆まで・・・。