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親子でいっしょに読んでほしいな:くちぶえ番長

くちぶえ番長 (新潮文庫 し 43-10)
重松 清
新潮社 (2007/06)
売り上げランキング: 213


小学4年生に連載された小説を加筆修正して文庫本として発行された作品です。文字通り小学4年生向けに書かれた作品なのですが、おとなが読んでもとても楽しい一冊に仕上がっていると思います。
「あたしの夢は、この学校の番長になることです」って宣言した川村真琴ちゃんという転校生と、クラス委員のツヨシ、気の弱いタッチ、大柄のジャンボ、意地悪なおツボネさまたち、4年1組のみんなが生き生きとしていて、自分のその頃のことを思い出して、すごく懐かしい気持ちにさせられます。


6年生のいじめっ子、ガムガム団を追っ払うマコトの活躍には胸がスッとしますけど、とても女の子らしい面を時々覗かせてくれて、読んでるこちらもドキッとしちゃいます。
マコトは1年だけで風のように転校していってしまうのですが、つむじ風が吹き抜けていったような、切ない気持ちになってしまいました。


もう夏休みですね。夏休みの読書感想文の題材として、ぜひ小学4年生のみんなに読んでもらいたいですけど、親子でいっしょに読んで、感想を言い合ってほしい、とてもすばらしい作品でした。


評価は★★★★★の満点。