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原罪って?:氷点

三浦綾子さんの不朽の名作、『氷点(上)』と『氷点(下)』を続けて読みました。


物語は、自分の娘を殺された啓造が、妻の夏江が娘から目を離したのが別の男性を不貞をはたらいていたためだと思い込み、その恨みを晴らすために、その犯人の娘を引き取って、自分たちの子供として育てようとするところから始まります。その娘は陽子と命名されますが、やがてその出生の秘密を夏江が知ってしまって、陽子に対してつらく当たるようになります。
そして物語はクライマックスへ・・・。そんなお話です。



ただね、正直・・・よくわかんなかったです。
三浦さんはキリスト教徒なので、そういう視点から登場人物の葛藤を描いてるんだけど、あんまり共感できませんでした。
たとえば、主人公の陽子の育ての父になる啓造は、「もし・・・」「しかし・・・」「元はといえば」という感じで無限ループが続くし、育ての母の夏江の陽子に対する仕打ちだって、そんなにたいしたことがない。陽子だって健気すぎるっていうか、潔癖すぎて鼻につくって感じがする。グレて家出して札幌あたりで娼婦になってるほうがよっぽど人間らしいし真実味がある。
読んでて、おとぎの世界の話じゃないの?って首を傾げたくなる場面ばかりが続いたような気がするし・・・。


こんな名作に辛口の評価をするのはしのびないけど、今回は星1つ☆☆☆☆。
でも、いろんなサイトで感想を拝見したけど、みなさん高評価なんですねぇ。あたしがそれだけ擦れてるってことなんでしょうか?