まだ全部読み切ってないのでどういうエンディングになるか楽しみではあります。
この作品は連合赤軍が犯した「山岳ベース事件」という大量殺人事件を下敷きにしたモキュメンタリーと呼ぶべき物語なのです。
永田洋子とか森恒夫とか、実在した人物が登場するので、本物のドキュメントだと勘違いするほどの内容になっています。
ときどき登場して吹き出してしまう<総括>とか<革命戦士><オルグ>などのワードが出てきます。
主人公は架空の「西田啓子」という人物を中心に描かれ、この事件の滑稽さやバカバカしさ満載の当時の様子が語られます。この主人公にはまったく同意できず、これっぽっちの感情移入もできないので、彼らが死のうが行方知らずになろうが、たぶんバッドエンドだと、きっとあたしには大きなカタルシスを覚えると期待しながらページを進めてます。桐野夏生さんの作品の後味の悪さに期待してしまってます。
うちの大学は、あたしが在籍していた1980年代後半でさえ、学生運動を引きずっていたので、案外遠く昔の話でもないんですよね。
うちの会社の組合でも、オルグだの総括などといった「パヨクワード」を多用しています。ほんと左翼は救いようがない。
さてさて。
どうなることか。
楽しみでしかたがないので、今日中に読み終わってしまうかもしれません。
今日の∀とX。