momo☆彡のスタイル。II

Welcome to momo's weblog! Do not hesitate to leave your footprints on this site.

がんばれ長峰!:さまよう刃

年末から読んでた原籙さんの「私が殺した少女」をはしょりながら読み終えて、昨日の夜から東野圭吾さんの「さまよう刃」を読み始めました。

読み始めてから半日でもう全体の2/3を読んでしましました。東野圭吾さんの文章は平易で読みやすいのですが、そのためにすんなりと物語に入り込んでしまって、気が付くとどんどん読み進んでしまいます。業界用語でリーダビリティっていうらしいんです。原籙さんの後だったからなおさらそう思います。momo☆が好んで読む作家さんでは一番読みやすいかな?
東野圭吾さんは「放課後」という作品でデビューし、しばらく学園ミステリーという感じの作品を送り出していました。ミステリーというか、トリック解きが中心の作品が多かったんですが、最近では「幻夜」「手紙」「白夜行」「殺人の門」などのような、犯罪心理や犯罪の周辺にいる人々の心理などを描く、重い作品が多くなってます。今回の「さまよえる刃」も同じ種類の作品で、未成年の男たちに娘をレイプされて殺された父親が犯人に復讐をしようとする物語。許されないこととわかっていながらも、心ではそれを止めることができない、刑事を含む周りの人々の心をうまく描いてると思います。
日本の司法制度では、被疑者の人権より被害者の家族の人権が軽視されがち(というよりも考慮される制度がない)です。このテーマは貫井徳郎さんの「殺人症候群」や、小杉健治さんの「原島弁護士の愛と悲しみ」でも扱われてるのですが、やっぱり難しい問題です。
法治国家なんだから私刑は許されないのは当然なんだけど・・・。
まだ読み終えていませんが、momo☆も「がんばれ長峰!」です。


 


原島弁護士の愛と悲しみ」は、すごく昔にテレビドラマ化されてます。殺される少女を斉藤由貴さんが、原島弁護士を緒方拳さんが演じた素晴らしい作品でした。この作品が斉藤由貴のドラマデビューなんですよね、確か。
momo☆のウンチクでした(^^)