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伊沢修、再び登場!:T.R.Y. 北京詐劇

織田裕二主演で映画にもなった『T.R.Y.』の続編です。
今回の舞台は、辛亥革命で清朝が崩壊して中華民国が成立した直後の中国。最初は孫文を臨時大総統としたものの、袁世凱が巧みに政権を奪取して独裁を敷くことに成功します。
それに反発する革命家たちは再び伊沢修を利用して袁世凱の失脚を目論見ます。伊沢は中国最大の権力者・袁世凱に対して誰にも想像できないとてつもない大詐欺にかけようとします。伊沢は伝説の古代文明で中国最古の国家・殷の遺跡から、袁世凱が殷の子孫だとする偽の遺跡が出土したこととして袁世凱を皇帝に祭り上げたあげく、それが偽りであることを公表して袁世凱が失脚させるよう画策し、伊沢はその間に出土した古代の財宝を手に入れて大もうけを企みます。
ところがそんなに簡単にはいかないのです。予定したなかった人物が割り込んできたり、信じていた人間が平気で裏切ったり、途中で詐欺がばれてしまったりと、とにかくトラブルが続くのですが。伊沢の史上最大の詐欺は果たしてうまくいくのでしょうか。


史実に忠実に沿って伊沢が大活躍をするのですが、実際にネットとかで調べてみると、確かに歴史はそうなってて、本当のその影で伊沢が暗躍していたんじゃないかって思わせるほど完成度が高い作品です。
前作の『T.R.Y.』に比べるとその分、歴史的背景の説明が丁寧になってるのですが、少々スピード感に欠ける気もしちゃうのと、前作に比較すると、何度もしつこいぐらいあったどんでん返しや伊沢の切り返しに驚かされてしまう場面が減ってしまっているような気がしました。作品の舞台は大きくなってし、詐欺もとても大掛かりなのに、あんましスケール感も感じなくて、ちょっと物足らない気がしました。この辺が2作目の難しさなのでしょうね。


というわけで評価は★★★★☆まで。前作が文句なしの満点だったので、ちょっと落としてみました。