日本のプロ野球のオールスター戦が始まると、いつも亡き父のことを思い出します。
何歳ころだったのかはわからないのですが、5歳くらいでしょうか。ご近所のお友達と家の近くの路上で仮面ライダーごっこをしてたんだと思います。母が家から出てきて、あたしを見つけると「◯◯、お父さんがオールスター始まったから呼んでこいって言ってる」といい、あたしはてっきり「オールスターマル秘報告」とか「オールスター水泳大会」でもやってるのかと勘違いし、ダッシュで帰宅してテレビの前に行ったら、画面の中では芸能人ではなく、阪神の江夏がボール投げてた。
そうなんです。それが初めてのオールスター戦の記憶なんです。
多分、あたしの父はあぐらをかいてるところにあたしを呼び寄せて座らせたんです。そのときの父の優しい笑顔が忘れられません。
ごめん。
涙が止まらない。
これくらいにしておこうっと。
あと4年ちょっとであたしも父が亡くなった歳になります。
もっと親孝行したかったな。
