momo☆彡のスタイル。II

Welcome to momo's weblog! Do not hesitate to leave your footprints on this site.

桐野夏生さんの『日没』読了しました。

読み終わるのに約3週間も費やしてしまったのですが、実際は金曜日夜から日曜日の夜までしか読書時間が確保できませんでしたので、実質で読み終わるまでの時間はそれほどでもありませんでした。桐野夏生先生の「読ませる力」はさすがです。

とある小説家が、無理やり作風を「転向」させようとする国家権力に拘束され、その施設の中で許されざる仕打ちにあってしまうという物語です。そのあたりはAmazonに大量のレビューが載っているのでそちらをお読みいただきたいのですが、あたしはこの作品のエンディングが理解しきれず、答え合わせをするために、Amazonのレビューをちゃんと読んでみました。
いかなる思想を持とうとも、国民は左右関係なく、表現の自由という基本的人権が保障されなければならない、という桐野夏生さんからの鉄槌のようなメッセージだと理解しました。エンディングには救いがないように”も”読み取れるので、ここで評価が二分されるのだと思います。


次に読むのはこちらです。中江有里さんの短編集です。
桐野夏生先生の作品とは違って、肩の力を抜いて楽しめそうです。